ユッカ

先週まで続いていた初夏のような気候とは打って変わって、ニューメキシコでも今週は肌寒い雨の日が続いています。
おとといは珍しく雷雨になり(一年に一度あるかないか!)インディアンの人達はなにやら嬉しそうです。
インディアンのモチーフに度々でてくるように、こちらの人にとっての雨は“恵み”を表します。
ちょうど畑の種まきもすんだ頃なので、暖かな気候とこの恵みの雨で一気に作物は伸びることでしょう。私達も知り合いのブルーコーン畑が楽しみです。
さて、今回は砂漠にたくましく根をはる“ユッカ”についてご紹介します。
ユッカには現在40~50の種類があると言われています。
最近では手入れの簡単な観葉植物としても親しまれているようです。
ここニューメキシコのユッカはそれよりももうちょっと野性味溢れる感じですが…。
乾燥した大地におよそ30センチ程のとがった葉をのばします。

インディアンたちは実から葉までを“薬”“食物”“シャンプー”として利用してきました。
今回私達はインディアン宅にお邪魔し、この“ユッカシャンプー”を昔ながらのやり方で体験してきました。
まず、ユッカを採取しに行くところから始まります。
祈りをささげてから、ユッカの根を傷つけないように取ります。
直径8センチ、長さ20センチくらいの結構立派な根が取れます。
根は太いごぼうの様な感じなので、それを石で叩いて皮をむきます。
↓むいた根

後はタライ(昔はツボを使っていたようです)に水をはり、ひたすら揉み込むと不思議と泡だってくるのです。
匂いはジャガイモの様なでんぷん質の匂いがします。
出来た泡を濡らした髪に付け、洗い流すのみ!

うーん。。現代のシャンプーに慣れた私達にとっては少し物足りない感じはしますが、リンスなしにこの手触りはなかなかなものだと感心もしました。
インディアン曰く、ユッカシャンプーによって
『“Beautyful&Glossy”』
になるんだとか!

ZUNI村の不思議

先日ズニ村に住む友人宅を訪ねました。
そこでのズニのシークレットを今回はご紹介します。
ズニ村はニューメキシコ州に位置します。
ナバホのリザベーションと違って、小さくこじんまりとしており、村に入ると独特の匂いがしてきます。それは随所にある釜からの薪の匂いです。
赤土の乾燥した風の吹く村ですが、カルシウムが空気や水に非常に多く含まれているらしく、自然と家具には白い粉がつもります。
ズニの友人が言いました、
『今週は一週間近く毎日のように伝統的な行事があるんだよ。』
運良く私達は夜中のカチナダンスの日に訪問していました。
ほぼ夜中の12時くらいでしょうか、私達は村の集会所に向かいました。
あたりにはもう村人が沢山集まっていました。
しかし誰一人として音を発しません。
聞こえるのはカチナに扮した村人の大地を踏み鳴らす音と歌声のみ。
ここには暗黙のルールがあるのです。
『静かにその光景を見守る』
という事。なので、話し声、笑い声は勿論、指差したり、撮影も厳禁なのです。
私達よそ者は特に参加させてもらうという気持ちが大切であり、ズニの人達よりもその距離を多くとらなければなりません。
何十人というカチナが月明かりの下、村を練り歩き、集まってはダンスをする
その光景はなんとも不思議な雰囲気をかもし出していました。
まるで神話の中の世界に自分達が紛れ込んだかのような錯覚すらしてきます。
日本にも幾つかの伝統的な習わしがありますが、ここまで人々が楽しむというより真面目に取り組む様子はやはり異様なように思います。
口には出しませんが、おのずと“リスペクト”の精神がそこにはあるのです。
彼らは自分達がズニであることに誇り持ち、変わることなく引き継ぎ続けるのだなぁと確信しました。
残念ながら、その光景を御見せする事は出来ません。
なので、今回はカチナに扮した姿を想像頂けるよう、カチナの写真を付けたいと思います。

インディアンの街

今回はニューメキシコ州のギャラップについてご紹介したいと思います!
ギャラップは一言でいうとインディアンの街です。
ルート66沿いには、インディアンジュエリーやラグやカチナなどを扱うトレーディングポストが軒を連ねています。
残念ながら最近では閉めてしまってるお店も多いですが、今でも看板や道路のオブジェにはカチナ(インディアンの精霊)をモチーフとしたものが多く、インディアンジュエリー好きの心をくすぐる光景が残っています。

住人もインディアンが圧倒的に多く、その他白人やアラブ系の方も見かけますが、私達アジア人を見かけるのはごく稀です。
『インディアンって羽つけて槍持っているひとでしょ?』
日本人=サムライと同じで、誤解です。
儀式の際には伝統的な格好をしますが、普段はカジュアルな服装をしており、大きなトラックを乗り回しています。確かに男の人で長い三つ編みをしていたりと、名残が感じられますが。
現地でのインディアンジュエリーの浸透度はというと…
Tシャツにジーパンというラフな格好が主流ですが、さりげなく耳元にクラスターのピアスをしていたり、バックルをつけていたりと、結構生活の中に溶け込んでいる感が感じとれます。
一部のレストランでは、インディアンジュエリーを売る事を許可しているお店もあり、自慢の商品を片手にテーブルを周る光景を目にしたりもします。日本じゃ考えられない光景です。
現地の人の娯楽といえば酒飲みでしょうか。(確かにアル中の人が多い!)
しかしダウンタウンにはBarが5件程しかありません…。
日本での生活に比べたら娯楽の少ない街の様に感じたりもしますが、圧倒的な大自然を目の前にすると、こんな生活もアリかな~っと思ったりもするのでした。
最後にイージーライダー気分をお楽しみください。

ネイティブアメリカンにとっての馬。

最近晴れ渡っていて非常に気持ちがよいニューメキシコです。
さて、今日はネイティブアメリカンの生活とかかわりの深い馬についてご紹介。
カウボーイが代名詞のアメリカ南西部。
馬は昔から移動手段として使われてきました。
今では移動手段は車に変わったものの、現在も馬は大切にされ、飼育している家庭も非常に多いです。
特にナバホ族は、羊や牛の畜産業で生計を立てる人も多く、居住区では羊が牛がうろうろしている光景をよく見かけます。居住区内での車の運転は、色々な動物が出てきます。そんな羊や牛を集める為の移動手段として、馬が使われることもよくあります。
今ではペットとしてといいますか、休日に馬に乗ってのんびり遊びに行くために馬を飼っている家庭も多いです。そんな家庭の子供達は、みんな馬の乗り方を知っています。
3.4歳の子供が馬を操る姿は、本当に感動します。
先週末、クラスタージュエリーをオーダーしているZeita Begayの家にお邪魔し、そんな光景を見てきました。

こんな生活、ステキですね。
色々な動物が放し飼いにされていて、野性なのかどうか私達にはよく見分けがつきませんが、たくさんの動物に会いました。
Zeitaの家族は、昔200頭以上の羊を買っていたそうです。でも管理費が高いので、今は30頭位に減らしたそうです。残念ながらその羊達は放牧中でどこか分からないということで見られませんでしたが、生まれたばかりの羊に会えました。

現代化しつつあるネイティブアメリカンも多い中、こういった生活をしているネイティブアメリカンの人たちも思ったより多いのに驚きました。
先週末は母の日だったので、家族でテントをはってバーベキューや釣りをする人たちがたくさんいました。
Zeitaの家の近くには水の少ないニューメキシコには珍しい大きな湖があり、そこにたくさんの人がつめかけてました。そうやってみなさん余暇を楽しんでいます。

冬の寒さから開放され緑も増えてきたので、農業や放牧、バーベキューや釣りにとネイティブアメリカンにとって忙しい季節です。

もうすぐ農業の季節です。

最近、とても暖かくなってきました。
農業をやるネイティブアメリカンにとって、そろそろ種のまき時です。
今日はGerald Lomaventemaに会ったら、鍬をかかえていました。彼も農業人でした。
彼のジュエリーは近日入荷しますので、お楽しみに!
さてニューメキシコは非常に寒暖の差が激しく、昨日は30度ぐらいあったのに、今日は雪が降っている!ということもよくあります。なので農業をやる人にとっては、種や苗の植え時が非常に重要です。
6月初の遅い霜が終わってから10月の初霜がくるまでの間に収穫できるように、感覚を頼りに風や気候を読み、いい時期を見計らって種や苗を植えます。
知り合いのインディアンたちは、私達がもう暖かくなったからいいんじゃない?と言っても、いやまだ雪が降るよと言って、毎年そのいいころあいの時期を計っています。
家の敷地や湖の近くで農業をする人も多いです。
特に農業がさかんなホピでは、乾燥地帯なので水を引かず、自然の雨にだけ頼る農業もよく行われ、ドライファーミングと呼ばれます。そんな中でも育ちやすいコーンと、カボチャ、ズッキーニやマメがよく植えられます。
コーンは唯一彼らがうまく育てることができる野菜であり、彼らの命はコーンでつながれてきたことから、ジュエリーのモチーフや、祈りの際にもコーンの粉が使われます。
収穫期のフリーマーケットや市場は、まさにコーン祭りといった感じです。
いくらコーンを食べられるか!なんて競争をすることもありました。
知り合いのインディアンは、最高12本!と言っていました・・・。
どんな時でも、食べ物があることへの感謝を忘れてはいけない!とネイティブアメリカンから学ぶことは多々あります。

↑去年、コーンがすくすく育った様子。

PBRに行ってきました!

PBRは、プロフェッショナル ブル ライディング、ようするに、ロデオです。
ジュエリーとは関係ないんですが、ナバホの人々とロデオは切っても切れない関係なので現地のロデオの様子をご紹介します。
アメリカ南西部にはカウボーイ文化が根付いているので、オス牛に乗って競うブルライディングは、まさにインディアンの娯楽になっています。
ナバホの人たちは本当にロデオが好きで、テレビでもよくやっています。夏になるとニューメキシコでも大会が開かれるのですが、今回行ってきたPBRは全米を回っているプロロデオで、ニューメキシコには年に一回しか来ないので、本当にみんなが楽しみにしていました。
暴れる牛に、いかに長く、美しく乗られるかが競われます。
8秒以上のっていればポイントがつき、それ以下だったらポイントなしです。
今回優勝した人は、ブラジル人。ブラジルのブルライダーたちは結構有名ですが、やはりニューメキシコ出身、アリゾナ出身の人たちの出番になるとよりいっそう盛り上がっていました!
こんな感じです。

入り口では、チケット譲ってください!と立っている人がいたり、その人気ぶりは本当にすごかったです。
色々なジュエラーや、その知り合いや親戚や、とにかくナバホ人口が多く、モチーフに馬が使われる意味がよーーく分かりました!カウボーイハット&ブーツの比率もかなり高かったです!
激しく暴れる牛は、こんな感じでした。真ん中で飛び跳ねています。

もちろん、落ちて首を痛めたり、牛が突進してきたりする場面もありました。
そんな、インディアンの余暇のお話でした。
明日からしばらく出張の為ブログの更新はお休みします。

ナバホの食生活。

強風が吹き荒れて、歩くのに前が見えない最近のニューメキシコです。
前日は夏のように暑かったのに、今朝は雪が降りました。日本にいると考えられない天気の変化に驚かされます。そんな変化の激しいところだからこそ、自然に身を任せるというネイティブアメリカンの教えが生まれたのかと思わされます。
さて本日は、フリーマーケットや地元のレストランでよく売っているナバホの人々の大好物、フライブレッドについてご紹介。
小麦粉にベーキングパウダーと水を混ぜ、少し塩を入れて混ぜた生地を丸く伸ばし、そのまま油の中へ。
こちらが揚げている様子↓

写真が暗くて分かりにくいんですが・・・・
手前の奥さんが持っているのが生地です。伸ばすのにコツがいります。
ナバホの伝統的食事スタイルは、
このフライブレッド(ひたすら揚げて積み上げておくそうです。)に、自分達でさばいて調理したマトン(羊は頭から内臓まで、すべて調理されます。)とグリーンチリをはさんで食べるというスタイルだそうです。日本人で言う、ごはんとみそ汁と焼き魚といったところでしょうか。
こちらが、よくフリーマーケットなんかで売っている、ナバホバーガー。
フライブレッドのハンバーガーです。

フライブレッドは、砂糖と蜂蜜をかけておやつにしたり、いろいろなものをはさんで食されています。ナバホ人々にとってのパンという感覚でしょうか。
こちらはナバホタコスといって、トルティーヤの代わりにフライブレッドを使い、レタス、トマト、マメ、タコミート、チーズをのせたナバホの人々が大好きなタコスです。

ニューメキシコはグリーンチリ、レッドチリともに香りがいいのでアメリカでも有名なチリの産地です。チリ中毒の人も多く、ナバホタコスには絶対!サルサをかけて食べます。
アメリカとメキシコとネイティブアメリカンの文化が食生活にもよく現れてますね。

ハードミュージアムショー

アリゾナ州、フェニックスで年に一回、ハードミュージアムという美術館で大きなショーが開かれます。今日はその様子についてご報告。
リゾート地としても有名なフェニックス。
そのダウンタウンにある美術館の敷地にテントがはられ、ジュエリーはもちろん、ネイティブアメリカンたちの様々なアートに携わるトップアーティストたちがブースを出して自分の作品を販売します。
毎年600人近い出展者が集まり、世界中からバイヤーや顧客が集まります。開場は8時半ですが、初日は早朝6時前から人気アーティストの商品を目指して会場待ちの列ができます。
来場する人たちの気合がかなり感じられますね。
人気アーティストの商品はすぐ売り切れになり、午前中でブースをたたんで帰ってしまったり、初日で帰ってしまう人も多いです。
それだけ、トップアーティストが自慢の作品を披露する場所であるということでもあります。
ジュエリーの他にも、絵やバスケット、ラグ、壺、カチナなど様々なネイティブアメリカンのクラフト作家たちが集まり、その美しさを競います。
ショーに来場する人たちも、インパクト大のターコイズボロタイだったり、ナジャだったり、自慢のジュエリーを身につけていてとてもステキな人たちばかり。お年を召した方がアーティストの商品を購入し、身につけて笑顔になっている姿は本当に幸せな気分になります。
アメリカではネイティブアメリカンの作品がこんなに生活の身近にあるんだなと感じさせられます。
今オーダーしているアーティストたちもたくさん出展していました。彼らにもいい出会いがたくさんあったようで、このようなアートショーは彼らのジュエリーがもっともっと世界に広まる素晴らしい機会だなと改めて感じました。
こちら、ショーの一部。

今後もまたまたステキなジュエリーが入荷しますので、お見逃しなく。

シルバースミスの毎日

今日はジュエラーの毎日についてご紹介します。
オーダーしているインディアンたちはインディアンの居住区に住んでいるジュエラーがほとんど。そのほとんどが普通の一階建ての長屋のような建物に住んでいます。
家族と一緒に住んでいるか、近隣に家族や兄弟の家があって頻繁に行き来するような、そんな家がほとんどです。
ナバホの住居として有名なホーガンは、住居として使う家庭は今ではほとんど見かけません。
敷地内にホーガンがあっても、特別な儀式のときに使われたり、時にはガレージ代わりに使われていたり、それでもホーガンはナバホの人にとって特別な空間であることに変わりはありません。
電気もガスも通っていないリザベーションの中の、ホーガン↓

今オーダーしているジュエラーたちのほとんどが男性です。彼らはジュエリーを作って売ることで生計を立てています。
彼らの奥さんはほとんどの家庭が働いています。学校だったり、レストランだったり。
一日中家で仕事をしていることが多いジュエラーは、日本でいえば主夫のような感じで、小さい子供の面倒を見たり、ごはんを作ったりする人も多いです。
なので子供の具合が悪いと仕上がりが遅くなったり、そんなことも多々あります。
意外に生活感のあるジュエラーたち。
たまたまお昼時に行くと、サンドイッチやハンバーガーを作ってくれたりします。
そんな生活感のある家の中の作業場で、みんなジュエリーを作っているんです。
こちらはサンシャインリーブスの作業場の様子。

ブログ開始!

アメリカ、ニューメキシコ州よりインディアンジュエリーの新入荷情報や、現地のインディアンの生活についてお届けします!
さっそくですが、今日はニューメキシコ州の地形によく見られる、メサという大地についてのお話。
ニューメキシコ州、アリゾナ州にはグランドキャニオンをはじめ、自然の力で作り出された壮大な風景がたくさんあります。

ほとんど砂漠に近いような赤土の大地が、風や雨によって流されてできたというメサ。まっすぐな道一本しかない所に突然現れるメサは、本当に不思議な光景です。
ナバホの神話によると、このメサはナバホ族の創世のときに「チェンジングウーマン」が太陽と結婚してできた2人の子供たちが、悪魔が出現したときに悪魔と戦い、悪魔を岩に変え、メサが残ったと言われています。
何もない大地にある山のような、大地のようなメサを見ると、本当にそんな気がしてきます。
そんなメサは、物語風に作られたストーリーテラーと呼ばれるジュエリーにも登場します。
いつもはスタンプワークを得意とするゲーリーリーブスが、ストーリーテラーのブレスを作ってくれました。ここにも、メサがいます。星づかいなど、ゲーリーリーブスのかわいい一面が見られる作品ですよ!
これからも新入荷情報など、続々お届けしていきます!!