新入荷続いてます!ハーマンスミスのフェザー

早くも10月も半ばですね、あっという間に月日が過ぎていきます!恐ろしい。

オンラインショップでは新入荷が続々続いているのですが全然ご紹介できずすみません!

インディアンジュエリーの少し新しくなったトップページから新入荷のアイテムが見られますのでぜひ新入荷チェックしてみてくださいね!

人気の衰えないウィルソンジムのシルバーシリーズサントドミンゴのモザイクインレイ奇才フィランダービゲイの新作Jason Takala&息子Jrのチェーン、などなど。

最近のこちらの変化といえば、秋を通り越して冬に入りそうな気候で皆さんまきストーブの準備のため山に入り薪を切って蓄えています。

これからの季節のファッションに合いそうな、ヘビーシルバー&スタンプワークで定評のあるハーマンスミスの新しい作品を今日はご紹介します。

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ハーマンスミスならではの出来になりました、イーグルフェザー。

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2サイズ作ってもらいました。

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同シリーズで、リングもオーダーしました。写真で見るだけでも、厚みがあるのが分かりますよね。ヘビーゲージですべて作ってもらってありますので、渋みがあるうえに高級感が出ました。

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ヘビーゲージのバングルも入荷しています。

シルバージュエリーが人気ですが、こういったヘビーゲージのものを身に着けるとその値段の価値を身をもって感じることができると思います。

スタンプワークの代表格であるサンシャインリーブスのような細かいスタンプワークに対して、ハーマンスミスの作風はよく、クリーンなスタンプワークと表現されます。「整然としたデザイン」という感じです。

作業場には最小限の道具しかなく、その持っている道具を駆使して様々なデザインを生み出すことにとても感激しました。

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ホピのカチナチーフ、ベラタワホングバ

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この作品を見たとき、どんな印象でしょうか?ピカソのあの一部の絵を見た感じ?ちょっとヘンテコ?分かりにくい?

ホピ族のジュエリーを知っている方でも、作品だけを見ると、なんかすごい!でも一体何?なかなか分かりにくい印象があるのではないかと思います。

ホピ族のモチーフと言えば、ココペリ、トウモロコシ、レイン(雨)、などが有名でしょうか。モチーフが好きでホピのジュエリーが好きになったという方も多いと思います。

ホピ族のジュエリーの背景には、深い深いホピ族の信仰があります。

ベラの今日出来上がったジュエリーがこちら。

 

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この作品にタイトルをつけるとすれば「Being Rich」「お金持ちになること」

ホピ族にとって、「お金を持つということはリッチになることではない」のだそうです。

「リッチになることというのは、たくさんの雨を降らせ、たくさんの作物を実らせること」

雨に祈るロングヘアーカチナとフルートプレーヤー、雨、雷、そしてトウモロコシ。だからこれはホピ族にとってリッチになることの祈りが込められたペンダントということです。

すべてのジュエリーの背景には、そのための祈りがあります。

でもこの現代社会、こうやってジュエリーを売ってもっともっとお金を稼ぎたいと思わないのかと意地悪な質問をしてみました。

「家族が学校に行き、必要なものを買い、車のローンを払い、公共料金を払うのにはお金がいる。支払いのためにはお金が必要。でもそれ以上のお金は稼ぐ必要がない。ホピの信仰では、お金を稼いで貯めるように持つことは悪いこととされている。それは豊かなことではなく、トウモロコシと豆を貯めることの方が豊かなことだから。」

「お金を稼ぐというのは自分の気持ちが満足させられることでしかない。作物が実りそれが蓄えられることは、人類すべての豊かさにつながる。だからホピの祈りは4ディレクション(4方向)すべて、全世界すべてに行きわたるように行われる。」

ホピ族の神話には、「ホピ族のクリエイター(創生者)が生きていける強い精神力を身につけるために現在のホピ族の居留地である不毛な土地に住まわせた」という一説があります。

ベラは、現在村のカチナチーフという非常に重要な役割を担っています。年に何回か開催されるジュエリーショーには、儀式がいつ行われるか分からないから一回も参加することができないと言います。毎月、長い時は2週間以上もキヴァにこもり祈りをささげ、儀式の準備をしています。ホピ族の信仰に重きを置いた生活を選ぶ人は、住むところを変えたり、定職についたり先々の予定を立てたりすることはできません。

「インディアンの言葉」なんていうようなタイトルの本に出てきそうな言葉をたくさんいただいた今日の買い取りでした。ベラタワホングバの作品はこちらから。

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ちなみに、ベラが作品にコヨーテを使うのは、人気だから・・・という理由もありますが彼の氏族がコヨーテだからです。すべての儀式はこの「氏族」、クラン、に基づいて行われます。

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新アーティスト、キーヤジー

今年新しく入荷しているアーティストの作品が入荷しています。

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キーヤジーは、1969年アリゾナ州ガナドで生まれたナバホ族。Kee Yazzie JR.とかかれていることもあります。1992年にレイスコット氏からシルバーワークを学び、ギブソンネズやノーバートペシュラカイなどの巨匠のジュエリーに影響されて現在のスタイルにたどり着きました。厚みのあるシルバーにナバホ族のラグデザイン、昔の岩絵のデザインをジュエリーに刻みます。ハイグレードストーンと彼の細かい仕事のコラボレーションはまさに一点もの!

非常に真摯でまじめな人柄が感じられる作品たち。

シンプルなアイテムから、キーヤジーのトレードマークであるペトログリフの作品まで色々入荷しています。

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石へのこだわりも半端なく、自分の目でハイグレードターコイズをコレクションしています。

シルバーの厚みがあるので、しっかりとした重みを感じることができます。

 

久しぶりのハワードネルソン入荷です

先日入荷したサンバーストリングはあっという間に残り2個ずつとなってしまいました、巨匠ハワードネルソンの作品が新しく入荷しています。
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↓ペンダント、バングルの石付き、石なし両方入荷。

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定番のサンバーストデザインですが、やはりハワードネルソンの作品は高級感があります。

余計な言葉はいらないという感じですね。

整然とそろえられたきちっとしたスタジオからもうかがえる、完璧に仕上げるジュエリーの正確さ。それでいてそのすごさを自ら語ることは絶対にない寡黙な性格。デザインをこちらで提案することをしなくてもハイグレードの高級な石も預けられる安心感がある数少ないアーティストです。

インディアンジュエリーの職人として素晴らしく敬愛する作家です。

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コーラルを使ったリングもオーダーしました。印象が違ってとても素敵に仕上がっています。

ハワードネルソンの作品すべてはこちらからご覧ください。

 

↓いよいよ来週末からとなりましたこちらもぜひ日程チェックしてみてください。

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デモンストレーション&ターコイズコレクション2016

早くも、九月になりましたね!九月と言えば毎年恒例になってきている、デモンストレーションです。

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日程(各日程とも13時~開催予定)

 

17日から始まりますので、ぜひ足をお運びください。

今回の見どころは、デモンストレーションはもちろんのこと、ターコイズハンターのスティーブアルビソならではの、ターコイズと作品についての話。そして、今回はデモンストレーションに合わせて、マライカのハイグレードターコイズコレクションを集結させております。

普段店舗ではほんの少量のみのターコイズキャボションを販売しておりますが、今回、アメリカでジュエリー用にコレクションしていますハイグレードターコイズを涙ながらに日本に旅立たせ、そのコレクションを一気に見ていただけるという機会を作りました。

↓ネタバレしたくないので笑、こちらはイメージですが、とにかくすごい迫力だと思います。

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今までのデモンストレーションではできなかった、カスタムオーダーのチャンス。

コレクションの中から石を選び、アーティストに直接オーダーできる二度とないチャンスでもあります。シルバー物も、カスタムオーダーはなかなかハードルが高いなと思っていた方は好みのデザインとサイズでアーティストに直接オーダーし作ってもらえるチャンスになっています!

「ジュエリー」として人気になりつつあるインディアンジュエリーですが、その背景にはどんな意味があるのか、改めてその深さを知るとてもいい機会になると思います。今まで疑問に思っていたことなどぜひその場で質問してみてください!

ジェシーロビンズ工房訪問 2

ブログの更新が遅れています、すみません!

インディアンマーケットを挟みましたが、ジェシーの工房訪問続きです。

とにもかくにも、この作風の味をどうやって出しているのか知りたかったのでお願いしてバングルを製作してもらうことに。
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インゴットのコインシルバーの塊を、ひたすら叩いてなめし、作りたい作品の形にしていく。

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なめしながらひたすらハンマーでたたいていく。
音がすごいから気を付けてというジェシー。
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チゼルワークであっという間に出来上がっていくデザイン。
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若手ながら多くのアーティストと交流があり、この日も一人のアーティストが訪ねてきていました。
こうやってアーティスト仲間でつくり方などの情報を交換し合うのはあまり見ることがない光景で、ジェシーの人柄ならではだと感じました。

1/4クリーク族のジェシー、インディアンの血が4分の1入っていれば法律的にはネイティブアメリカンとして認められますが、他のネイティブと違い見た目は白人さん、そのジェシーが南西部のネイティブアメリカンのジュエリーを作るということに100パーセントネイティブのアーティストからすると色々な意見があるようです。

が、本人からしたら昔からなじんできたジュエリーであり、シルバースミスとなるのは至って自然なことだったようです。

家族から受け継がれて自然となるシルバースミスとはまた違い、ちょっとオタク気質ともいえるターコイズへの愛とインディアンジュエリーに対する熱意が現在のスタイルを築いてきたことが分かります。

ジェシーロビンズの作品

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最初に彼のジュエリーを見たときは、60歳を超えたベテランの作品かと思いました。

1982年生まれの33歳、シルバースミスの中ではかなり若手、見た目はまさに白人さんというジェシーロビンズ

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彼がどうやってこういう作風にたどり着き、なぜインディアンジュエリーを作ろうと思ったかは彼の生い立ちにあります。

「アメリカ南東部に先住するクリーク族(4分の1クリーク族)で、母がインディアンジュエリーの熱狂的なファンであったこと、周りにシルバースミスが多くいたことから子供のころからインディアンジュエリーに強い影響を受けて育ちました。大学では考古学を学びインディアンの歴史的背景を勉強し、その知識からターコイズについてもとても詳しいです。彼の師匠であるランディ「ババ」シャッケルフォードジョックフェーバーとの出会いにより、インディアンジュエリーの伝統的な手法を身につけ、1920年代から40年代の初期の時代のような作品を作っています。」

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今回工房にどうしても訪れたかったのは、この雰囲気ある作品をどうやって作るかを生で見たかったのです。

まず圧巻された、彼のターコイズコレクションの量。IMG_6931
私の知る限り、こんなにターコイズを持っているアーティストに会うのは初めてです。

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このターコイズの量には本当に驚きました。

ジュエリーを作り始める前から、考古学で稼いだお給料をつぎ込んでターコイズを買っていたそうです。ほとんどのお給料をターコイズにつぎ込んだとか。ターコイズは自分にとって「投資」だと言っていました。

去年インディアンジュエリー好きの父とともに、鉱山の採掘権を買い、年に2回、ネバダ州の鉱山に出かけています。これも、投資。いい石は簡単には見つからないというのを身をもって学んだそうです。

長くなるので、続きはまた次回・・・。

 

ジェシーロビンズ銀貨ペンダント

特注品、ジェシーロビンズのコインペンダントが入荷しています。

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古いアメリカ銀貨を使ったマライカ別注作品。銀貨の種類と詳細も今回は明記しています。

「ウォーキングリバティ銀貨
1900年代初頭に流通したアメリカ合衆国の50セント硬貨(製造期間1916-1947)。銀90.0%・銅10.0%。表面に歩く自由の女神、裏面にイーグルが刻まれている。アメリカ史上最も美しいコインと評されたそのデザインは、32年もの長い期間製造され続けた。」

などなど。

ジェシーの工房訪問にも行ってきました。アーティストとしては若い年齢であり、見た目は白人さんという見た目ながら(1/4クリーク族)、インディアンジュエリーを作るその背景には果てしない探求心とインディアンジュエリーとターコイズへの愛があるんだと分かりました。

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工房訪問のご報告はまた次回のブログで。