先週、マライカで人気のアーティスト、Mike Thompsonが42歳の生涯を閉じました。
突然のことで、まだ本当に信じられません。
これから、いろいろと企画してジュエリーを作ってもらうはずだったのに。
ひとつの作品に時間を惜しまず使い、出来上がりを見るたびに彼の技術のすばらしさを感じていました。
アメリカのほんの少しのお店でしか扱っていなかった彼のジュエリー。
もっと有名になりたいといつも願っていたそうです。
有名になれる才能を誰よりも持っていたと思います。
日本のお客様に彼のジュエリーが渡ったことを、とても喜んでいました。
いつも笑顔で握手をもとめてくれた笑顔、忘れません。
Mike Thompsonのジュエリーに敬意を込めて、
ご冥福をお祈りします。
ズニいろいろ
このところ、急に寒くなってきたニューメキシコ。
赤にはなりませんが、黄色の紅葉がちらほら。
すでにまきストーブを使っている家庭も多いようです。
ここのところブログの更新が遅れてまして・・・すみません!
その分!?たくさん新しいジュエリーが入っていますので、オンラインショップチェックしてみてくださいね。
最近、とてもいろいろなズニの作家さんの作品を仕入れています。
ズニ族は、「母方の家系の作風を受け継ぐ」という伝統があり、
結婚したら奥さんの家庭の作風のジュエリーを夫婦で作ります。
なので、夫婦連名の刻印が多いんですね。
サンフェイスをずーっと作ってきた家系は、ずっとサンフェイスを作り続け、レインボーマンを作ってきた家系は、ずーっとレインボーマンを作り続ける。
作家の名前はみんな長くて覚えにくいのですが、ここは奥さんの家系がニードルポイントをやってきたから似た作風なんだな-とか、血縁関係がわかったりして結構奥深いです。
本日の仕入れの一部
↓この夫婦の作品はとっても特徴的。
コレクションとしていろいろな動物を集めている方も多いです。
ココペリ、バッファローなど今までにないものも仕入れています!
この作家、ひげが立派です。
秋も深まる日本、皆さん風邪などひいていませんか?
四季が五感で感じられる日本。
この時期になると無性に日本が恋しくなります。
…といっても私は食なんですけど。焼さんまが食べたい!!
さて、今回はLeonard Nezの新入荷のお知らせです。
ナバホ族のオーバーレイといえばこの作家!
厚みのあるシルバーでとても精巧なカッティングワークが魅力です。ナバホ族アーティストの中でも群を抜いたこの仕上がり!!
鏡面磨きされたシルバーとしっかり燻しのきいたモノトーンのコントラストは非常に美しく、石の美しさを引き立てています。
69000円
ハイグレードのターコイズものが欲しい…
さりげなくつけられて、でもよくあるパターンは嫌だし…
おまかせください!!
こちらLeonard Nezのペンダントなんぞ、
いかがでしょうか?!
なかなかありそうでないボリューム感と洗練されたデザインセンスはホントおススメです。
大切な方への贈り物としても自信を持っておススメいたします。
見た目はワイルドなカーボーイといった雰囲気のレオナルド。
結構ファミリーガイな一面もあり、子供を連れて訪ねてくる事が多いです。ローピング(カーボーイのスポーツ)をやるのでトラックで馬を連れてくる事も。
なのに(?!)
見かけとは反してシルバースミスの一面は至って繊細です。
実は彼、利き手の親指を過去に負傷してなくしています。
なんですが、そんな事を感じさせない完璧なカッティングワーク!
聞けばデザインのイメージは色んなところから湧き出るのだとか。
家族と触れ合っている時、神に祈りを捧げてる時…
まるで神様がささやくように突然流れ込んでくるイメージが彼のデザインソースだと言います。
マライカではとっておきのハイグレードのターコイズで彼にオーダーをかけています!
ぜひチェックしてみてください。
レオナルド・ネズのジュエリーはこちらから→★★★
ちなみに…
こちら超レア!!
わずかにしか産出されなかったグリーンのナンバーエイトです。上の写真と同じ鉱山なんて信じられます?!
名工にのみ、ちょこちょこオーダーしていきます。
63000円
芸術の秋ですね!
早いもんで、もうすっかり秋ですね!!
こちらの山も日々紅葉してきています。
紅葉っていっても葉が赤くなるにではなくて、黄色くなるのがこちらの紅葉。
美しいには変わりがありません。
さて、本日はちょっと前に素敵なブレスレットが入荷したばかりの作家、Norbert Peshlakaiの御紹介です。
何を隠そう…I♡Norbertという程に個人的に惚れ込んでいる作家さんです。
彼のその芸術的センスにはいつもやられてしまいます。
一見地味なんですけどね、その奥深いスタンプワークとシルエットのこだわりを感じ取れるともう♡アウト♡です!
彼のジュエリーで有名なのが彼独自の象形文字!
アルファベット一個ずつに意味をもったスタンプがあるのです。
はい、こちらがそのスタンプ。
そしてその意味!
なかなかニクイ作家で、実は作品に一言メッセージが込められていたりします。↓デザイン考案中
そうでない場合も、
まるで絵本のように、ほのぼのとした物語性を感じるスタンプワークが施されています。
タイトルなんかも実はついてたりして!
この新作のブレスレットのタイトルは『クマを追って』
野原を逃げるクマを矢が追って…
逆サイドには追っている人が乗る馬の蹄鉄が!
このイメージがどこからくるのかというと、休日は自転車に乗って近くの山に遊びにいきハイキングをしているのだとか。
彼の見た美しいもの、素敵なものがジュエリーに描かれているのですね。
また、彼のジュエリーでぜひ注目してほしいのがその質感。
それを作っているのがこのハンマーコレクション。
このハンマーで表面を叩き、表面を様々な風合いを出しています。
時に渋く、時に柔らかく、うっとりさせられます。
さてさて、そんな彼、どんな作家なのかというと…
彼の工房にある肖像画。
ナバホ族の伝統的な帽子がトレードマークです。
ほんとマイペースな作家さんなのですが、彼の周りには
こだわりが溢れていて人としてとても魅力的な人です。
アートショーに出す彼のブースもとっても個性的で素敵。
彼のアート、ぜひお手にとってご覧になってみてください!
ただものじゃない事、わかって頂けると思います。
彼のジュエリーはこちらから→★★★
もちろん!ノーバートの象形文字を使ったカスタムオーダーもお待ちしております!!
ホピの傑作&ズニの女性アーティスト
今日はホピの中でもトップクラスのアーティスト2人の作品のご紹介。
まずは、Berra Tawahongva
気さくでとても信仰心の強いベラ。
デザインセンスは本当にホピのアーティストの中でもナンバーワンだと思います。
ホピ好きのお客様で、ベラの技術が一番ホピの中ですごいと思うと言っていた方もいました。
アーティストそれぞれ作品の特徴があり、それぞれ素晴らしいところがあるから何とも比べられないんですけどね。
信仰心がつよく、ホピの伝統をすごくよく知っているアーティストだからこそ描き出せるこのデザイン。
今回は、語り継がれているホピの神話を一つのシルバーに描き出した素晴らしい作品たち5点を仕入れることができました。
すべての作品にタイトルがあり、込められた意味があります。
技術に関して言えば彼の細かいデザインのカッティングは、とってもなめらかに仕上げられているのが特徴。
大きな作品をたくさん制作するベラは、重くなりすぎないようにオーバーレイにする土台に薄めのシルバーを使っています。
表面のエングレービングと呼ばれる削りが、デザインにより立体感を持たせています。
ベラの作品は、ホピを愛する人にはぜひ手に入れてほしい作品です。
こちらから、その素晴らしさを感じて見てください。→→
そして隠れた天才、Benett Kagenvema
細かいカッティングで描き出す絵画のような作品が素晴らしいです。
この細さの中に描き出すカチナ!!
米粒に絵を描く作家さんを思い出させます。。。
寡黙で無口なベネット。
ハンティング(狩り)やホピのカチナを描いた作品が多く、彼の作品にも立体感、躍動感を持たせるための細かいエングレービングが施されています。
毎回毎回、彼の作品には本当に脱帽します。→→
そんなホピ族の巨匠と呼ばれる、Jason Takala、来日中。
初めての日本を楽しんでいただけてるかな!?
そして、ズニの人気女性アーティストの作品もたくさん入荷中。
以前少し仕入れてすぐ売り切れてしまい、その後のオーダーからだいぶ時間が経っての入荷になりました。
自然の素材を使ったやさしい色合いはインディアンジュエリーの魅力をとても感じられる作品です。
季節を問わず使っていただけるのも特徴。
こちらにたくさん入荷してます→→
ファーストネーション、スティーブイエローホース…。
ここ最近、急に寒くなってきたニューメキシコ。
風邪がものすごく流行ってます。
今朝は寒くて、まきストーブを使いました!!!
もう9月、秋ですね~。
さて、更新が少し滞ってましたがその間にたくさんの新しいジュエリー、入荷してます。
まずはSteve Yellowhorse
ナバホ族とフランス人のハーフである父をもつため、見た目は、普通の白人さん!という感じのスティーブ。
彼のジュエリーデザインの特徴は、
「本で見たものではなく、自然からとったデザインや模様を使う」こと。
ターコイズのコレクターでもあるため、たくさんのハイグレードターコイズとマッチしたシンプルなデザインがとても身につけやすいジュエリーで女性にも人気のある作家です。
贈り物にもおススメですよ。刻印に馬が使われているのもステキ。
全部で10点入荷。
こちらから→→
そしてついに登場、ファーストネーションのアーティスト。
Terrence Cambell
なんて素敵な話なのでしょう!
こちらホピのカチナドール作家JOHN POLEAHLAの作品。
その名も『EAGLE BOY』!!
この作家さん実に素晴らしいカチナを作るのですが、ショーに出たことがないのでまだ日本では無名に近い人です。
ほんと惜しい!!
色使い、センス、ともに申し分ない作家さんです!
この作家さんはいつもカチナの興味深い話を聞かせてくれるんですが、今回のイーグルボーイ、これがまた素敵なんですよ。
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
むかしむかしあるところに男の子がいました。
男の子はイーグルに出会い、やがてそのイーグルと恋に落ちました。
そんな男の子に周りの大人たちは“イーグルと仲良くしてはいけない、もう会うのをやめなさい。”といったそうです。
ショックを受けた男の子は高台にあるホピ村から身を投げたそうです。
するとどうでしょう、男の子は落ちてゆく中でイーグルへと変身し、迎えに来たイーグルと仲良く去っていったんだそうな!
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
ワ~オ!なんとロマンチックな恋のお話でしょう!
実はカチナには一個ずつストーリーがあるんです。
そんな物語を紐解いてみるとますますカチナへの愛が深まる気がします。
ホピのジュエリーの中にもカチナは散りばめられていますので、探してみてくださいね。
さてさて、
こちら元カチナドール作家にしてペインターだった“先生”こと、
JASON TAKALA!
初来日に向けて慌しくも楽しみにしているご様子です。
最後の追い上げでジュエリーを熱心に作られています。
デモンストレーション当日はネット未掲載のジュエリーもありますよ!指折り、是非是非お楽しみに★
Baby Baby Baby
日本は残暑がまだ厳しいと聞きますが、こちらは日に日に日が短くなって肌寒い日が続いています。
もう夏の終わりも近いようです。
ところで最近周りがBabyラッシュ!
ネイティブにとって赤ちゃんは幸福そのもの、みんな赤ちゃんを見るだけで〝あ~ん〟と幸せのため息です。
そんな赤ちゃんに関係する面白い伝統がこちらにはあります。
まずはこちら、Steve Arvisoが作ったBaby Bracelet!
むちむちの腕にこの豪華なバングル。かなりかわいいです。
こちらでは赤ちゃんに持たせる〝お守り〟としてベイビーブレスレットを結構見かけます。
大人になって赤ちゃんだった頃の自分のサイズがわかるのも面白いし、はたまたリングなどにカスタムしてもいいですよね。
そしてナバホ族には赤ちゃんの初笑いパーティがあります。
生後数カ月で赤ちゃんはSmile(微笑み)をするのですが、3カ月程経つと声をだして笑うLaughになります。
この初めてのLaughを作った人が赤ちゃんの為にパーティを開くんだそう。もちろん親と限らず、誰でもが対象になります。
このパーティでは親族、友人を呼んで御馳走を作り赤ちゃんの初笑いを祝います。
もしこのお祝いをしないと赤ちゃんは何でも一人占めする子になってしまうんだとか!
初笑いパーティのお土産。お菓子に混ざって塩の袋が入ってるのがなんだか儀式的!
そしてこちらがJason Takalaがデレデレになる7人目のお孫さん。目がぱっちり!かわいい!!
この日はこの赤ちゃんのBaby Showerの行きしなだったよう。
アメリカ式だと赤ちゃんの誕生を祝って、ゲストがオムツやらおもちゃやら子供服をギフトとして持ち寄り、ホストは簡単な食事を振舞うののが一般的なBaby Showerです。
しかし今回の赤ちゃんはHOPI BABY!!という事でBaby ShowerもHOPI式。
HOPIのBaby Showerは生後20日を過ぎると行うそうです。
内容としては…
HOPIの名前をつける。
初めて頭を洗う。
ホピ伝統のシチューを食べさせる(真似)。
儀式用のプディングを食べさせる(真似)。
その他にも〝初雪が降ったら髪を切る〟なんて面白い話も聞きます。
そして最後にこの紹介。
なんだと思います?
実はこれ〝cradle〟クレイドルと呼ばれる揺り籠です。
この揺り籠に赤ちゃんを縛り付け、それを天井から吊るして揺らすんです。今でもこのクレイドルを使ってる家庭はまだあるようです。
ちなみにこれは父親が子供の為に作るものなんだとか。
しかし縛り付けられている赤ちゃんをみるとなんだか窮屈そう。
このクレイドル、ヨーロッパより白人は入植し始めた時代に使われ始めたのだそう。当時ネイティブの女性、子供、老人が虐殺される事がよくあった話だったそうです。
そこでネイティブは自分達の血を守るためにも、赤ちゃんをクレイドルに入れ、いつでもすぐに逃げられるように、また時に岩の隙間に入れ隠したりもしたんだとか。
なんとも血なまぐさい歴史ですが、ネイティブの知恵を感じます。
Indian Market ~アーティスト編~
初日は7時からスタート!
毎年Perry Shortyのブースは
スタートと同時に完売になる為、私達は1時間前から早速Perry Shortyのブースでスタンバイ!!
あれ・・・今年は、まだ来ていません・・・
もうすでに待っている人もいて、ブースには順番待ちのリストが作られていました。
時間が経つにつれ沢山のバイヤーやファン達でブースの前は
いっぱいになり…
7時半くらいに20個程のアイテムを持参して現れたペリーは
あっという間に即完売してしまいました!!
なので私達はオーダーの約束をして次のアーティストへ!!
今回の授賞式ではマライカでも取り扱っている
アーティストも沢山の賞をとっていました!
★Calvin Lovatはナチュラルの貝で見事なグラデーションを作った多連のヒシネックレスで
名誉賞を受賞!!!
★Ivan Hawardは得意のワイヤーワークのリングで
リング部門の1位を受賞!
去年に続き今年もです!!
★Jennifer Curtisは迫力のあるコーラルのベルトで受賞!!
このJenniferのベルトはジュエリー部門のNO,1の賞をとっていました!!
全てのジュエリーの中でのNO,1ということでJenniferとっても喜んでいました。
その他にも
★Joe&Angie.Reanoはシルバーを使わずオールナチュラル素材にこだわったモザイクインレイのバングルで
ブレスレット部門の1位を受賞!!
★Steve Arvisoはカーボーイらしく馬の蹄鉄のデザインを取り入れたバングルで
ブレスレット部門の2位を受賞!!
★Raymond Yazzieは細かく滑らかに仕上げられたインレイワークのリングで
リング部門の1位を受賞をしていました!!
ちなみに今回の受賞式はSunshine Reevesもジャッジをしたみたいです!!
ネイティブアートショーの中でも最大級ともいえるインディアンマーケットの審査員に選ばれるのは大変名誉な事でもあるのです!
そんな彼のブースも沢山の人で賑わっていました。
角度のせいでちょっと“どや顔”…
そして
今回の作品の中で、Best Of Showを獲得したのは・・・
こちらのビーズの人形でした!!
今回の受賞作品は昨年に比べコンテンポラリーのものは少なく、アーティストの個性を活かした作品が多く受賞してたようにおもいます。
受賞を惜しくも逃したものの、お馴染みアーティストもかなりの大作を作っていました。
みんな勝負時、いつもはのんびり気の向くままのインディアン達もこの時ばかりは本意気です。一休みしたらまた一生懸命働いて頂きましょう!
このイベントが終わると毎年なんだか夏の終わりのような気分になってちょっとさみしくなります。毎年同じようで変化のあるインディアンマーケット、来年も楽しみです。
Indian Market
1年に1度の大きなお祭り!
今年もサンタフェインディアンマーケットが行われました。
2日間に渡って行われるこのアートショーは朝7時頃から夕方まで行われます。
野外の広い会場は沢山の人で賑わい、朝の8時となれば前に進むのもやっとです。
さんさんと降り注ぐ太陽の下、サンダルにサングラスとなんだか開放的な雰囲気。
お目当てのジュエリーはもちろんですが、ネイティブアートは幅が広い!
色々なブースが並んでます。
モカシンのブース!
小さくてかわいい赤ちゃんサイズもありました!!
バスケットのブース!!
絵のブースもあったり、
ポタリのブースや
ラグのブースもあります。
イベント会場ではプエブロのダンサーも!!
会場の人たちはジュエリーを沢山付けて
とても素敵です。
オシャレおじさん発見!!
あと、サンタフェといえば
アドビ建築!!
町の建物がナチュラルな土色に統一されていました。
それとスペインの文化が色濃く残るこの町は教会が有名ですね!!
気になる授賞結果は次回につづく・・・