ニューメキシコ州はサマータイムが終わり、本格的な冬へと突入していきます。薪をいっぱいに詰んだトラックを見ながら、我が家も早く薪割りをしなければと焦っている今です。
今はというと、ギフトのお問い合わせやその出荷準備に追われています。
アメリカ国内の物価高騰はニュースでも見ることがあるかもしれませんが、ガソリン代だけならずナバホネーションの屋台のメニューまで総値上げするぐらいにネイティブアメリカンの地もインフレが進んでいます。
労働者不足により時給も軒並み上がり、材料も軒並み値上げし、その中で「インディアンジュエリーを作る意味」を確保していくのが本当に大変になってきています。ジュエリー店では在庫がどんどんなくなっていく店が多く、この先にどういう未来が待っているのか少し不安を抱えているインディアンジュエリー界といった感じです。今は本当に、日本のインディアンジュエリーの在庫量と価格にはアメリカも勝てないのかもと思うぐらいです。
そんな中ネットショップでは、ここ現地ニューメキシコ州にいても今ではほとんど手に入れられることができなくなってきたズ二のインレイものが新着です。
今後このような価格帯では絶対に仕入れることはできないと言い切れる作品たち。
こちらはハーランandモニカ コーンシス夫婦の作品ですが、最近はこういった凝ったインレイはほとんど作ることがなく、シンプルな2色とかのものが多いです。年齢を重ねて視力が衰えてくると、やはり細かいものがだんだんと作れなくなっていきます。
「象嵌」
というと伝統工芸感が増しますが、インレイはまさに手間ひまのかかる伝統工芸です。それをオシャレに身につけられるというのがインディアンジュエリーの一番の魅力。
個人的に最近は、あえてズニやホピのジュエリーをコーディネートに取り入れるようにしています。身につけてみると改めていいなーと思い、こういったジュエリーを残していかないとと思えたりします。