最近あまり見ない豪華な作品シリーズ。

ここの所天気予報はずっと「T-Stome」、サンダーストームでした。
昨夜は夜激しい雷雨と共に停電し、早めに就寝。
電気がないと水を送るパンプも動かない我が家では、久々にキャンプ道具を引っ張り出してプロパンガスとペットボトルの水でコーヒーを沸かし、バケツに水をためて顔を洗い、
なんかこれも楽しいな、キャンプ行きたいなーと少し朝からワクワクしたのでした。
一回車が雷に打たれてからというもの、もう雷恐怖症です。

でもこの風景はいつみても美しいもの。
家に帰るときには、雲の動きを見て雨が降ることを願う、私もネイティブ化してきてますね。
本当にロングヘアーカチナの長い髪のようです。
干ばつが深刻になっていることが話題になると、おじいちゃんおばあちゃん世代のネイティブの方はよく、「みんなが長い髪を切ってしまうからだ」と言います。
すべてのものが自然につながっている、そんな伝統的な信仰。
ホピでは先週末、今週末と大きなセレモニーが行われています。
さて、そんな今日は最近あまり見なくなった伝統的なデザインの新作を紹介しようと思います。

80年代、インディアンジュエリーが世の中に広まった時代にとても流行したリーフのデザイン。
オーバーレイを得意とするチャーリージョンとのたわいもない話の中で、昔はこういうのを作っていたというので、ぜひ見たいと作ってもらったのがこちら。

古いジュエリーはたくさん見てきましたが、このディテールにはかなり驚きました。細かいところまで美しく、しっかりとした厚みのあるシルバーを使ったハンドメイド。
職人の技術を感じさせられます。
ネイティブの女性の正装には欠かせないクラスタージュエリーも、最近プラスチックの石やメッキシルバーのものが多く出回っていて、本当のオールドスタイルのクラスターを見ることが少なくなってきました。

ザ、トラディッショナルのカルビンマルチネス
取引を始めて以来、いつもこれ自分にほしい、これもほしいと思いながら、すべてステキすぎて決めかねてますが、絶対にクラスターのバングルとリングは買う!と個人的に決めてます。
さらに、いつもターコイズを選んでいる姿を目にするフィリスに、ターコイズだけでオールドスタイルのクラスターを作ってほしいと頼んだのがこちら。

ターコイズをハンドカットしているからこそできる、このグラデーション技には脱帽でした。
いつもと何か違うな?と思ったら、石の周りのドロップ部分にスタンプを施してあり、これまたオールドな雰囲気が再現されています。
こういった作品はそんな背景も含め、本当に価値のあるもの。
インディアンジュエリーの醍醐味です。

新商品続々!!!

7月に入り、いよいよ本格的な夏に突入ですね!!
怒涛の勢いで新商品がネットショップに追加されてますので、毎日新商品チェックをお見逃しなく!!
新商品の一覧はこちらから
Aaron Anderson 新作リング 8点 新作バングル 9点
特にリングはすぐに売り切れてしまうので、早めにチェックしてみてください。
最近オールドスタイルのデザイン続きだったアーロンに、久々にアートな感じでデザインしてもらったバングル。それでも、古さが残る素晴らしい仕上がりになったこのバングル。

そしてなんといっても今月の目玉はTerry Martinez
昔は結構な数を作っていたんですが、近年では一個一個にすごく時間をかけるようになっているため、ギャラリーなんかでもあまり見られなくなってきた彼の作品。
ハイグレードの石を使ってオーダーしたシリーズが登場です。
一つ一つ精魂こめて作った感が出てます。
こんな大ぶりのペンダントなんか、最近なかなか見ることができなくなりました。


この鮮やかなスギライト!重量感あるシルバーワークとの相性が素晴らしい出来栄えになりました。
他にも、ナチュラルストーンを使ったクラスターで人気の女性作家、Phyllis Coonsisの新作も入荷してます。
人気ですぐに売り切れてしまうネックレスやペンダントが再入荷しました。

久々に登場のスパークス。

毎日、日差しがものすごいニューメキシコ。
ムシムシも辛いですが、耐えられない日差しというのもなかなかこたえます!!
先週から、バッタの大群が町に押し寄せてきたようで、壁にたくさんのバッタが!!!
今日になったらだいぶ数が減っていたので、きっと隣の町へ引っ越したんでしょう。
さて、今日はホピ族スパークスの新入荷紹介。
最近頑張っていろいろ作ってもらっているホピのアーティスト、スパークスマサウィテワ。
今回は少し大物をという事でオーダーしたら、素晴らしいものがたくさん出来上がりました。
新登場ハミングバードカチナシリーズ。


技術の細かさが書かなくても伝わるであろう素晴らしい作品になっています。
均等なカットが安定して美しい、イーグルダンサーシリーズ。

これが、今回オーダーで一番苦労して作ってもらった。翡翠のバングルです。

透明感のある大粒の翡翠に光がとおるように、後ろのシルバー部分をくりぬいたので、美しいグリーンが味わえるようになってます。
サイズも大きめに作ってもらいました。
スパークスはドラゴンのモチーフでも人気です。

最近、個人的にホピ熱がかなり上がってます。
向上していくアーティストの技術力とデザインセンスを見るのは、本当にうれしく頼もしいです。
スパークスの新作、こちらから。

Fred Harvey Style

以前のこちらのブログでご紹介した、たくさんのフレッドハーヴィースタイルのジュエリー。

オンラインショップにも掲載されました!!
ブレスレットをはじめ、あまり見る事の出来ないピアスやコレクターにはたまらないピンなどがこちらにずらずらーっと勢ぞろいしました。
今後こうやって仕入れられることはもうないかも・・・。
去年、フレッドハーヴィージュエリーについての本が出され、

人気はアメリカ国内でも高まる一方です。
コインシルバーの刻印があったり、ベルトレーディングの刻印があったり、
スターリングの刻印もなかったり、当時のことを思いながら見て頂きたい・・・。

Fred Harvey Styleについて
1800年代にアメリカ各地で起こったゴールドラッシュにより、集まった多くの白人が汽車を交通手段として利用しました。
その状況に目をつけたのが”フレッドハービー社”になります。
1876年、彼らは当時簡単に済まされていた車内の食堂をグレードアップさせ、鉄道沿いにレストランをオープンさせました。中西部から西海岸と広範囲に渡り、統一した質のよいサービスをするのは当時にしたらとても斬新な事でした。制服を着て、質のよいサービスをするフレッドハービー社のウェイトレスは『Harvey Girl』として評判になり、時代を現すものとして1946年には映画が出来たくらいです。
順調に経営を広げていったフレッドハービー社が次に目をつけたのが、現地のインディアンジュエリーをお土産として販売する事でした。
ですが当時のものはあまりにも大ぶりで一般的なデザインではありませんでした。観光客がお土産に出来るものに…そこで、 より軽量で、より華奢で分かりやすいデザインし、それを現地のコマーシャル商品として売り出しました。それが見事流行り、フレッドハービー社がコマーシャルジュエリーを最初に始めた事から、こうしたジュエリーを『フレッド・ハービースタイル』と呼ぶようになりました。
材料も道具も今のように充実していなかった時代、インディアン達はこのようなジュエリーを、当時の銀貨や銀食器から作っていました。
一世を風びしたフレッドハービー社も、自動車の普及と共に倒産に追い込まれてしまいました。ですが、現在も売却されたホテルなどは残り、愛され続けており、ジュエリーもまた、コレクターの間では根強い人気があります。あのラルフローレン氏もその一人!
時代と共にあったジュエリー、当時の歴史を感じられる一品です。

こちらから作品ご覧になれます。

カルヴィンロバトの新デザイン

こんな色合いを作ってみたいと思い、実現してもらったこのメディスンホイールネックレス。
いつものカルヴィンとは一味違った、オリジナルのデザインです。

サークルオブライフ、ネイティブアメリカンの象徴でもあるこのメディスンホイールからイメージしてもらったものです。

もう少し入荷する予定ですのでお待ちくださいね。

マッキープラテロ

コレクターの方必見、マッキープラテロの作品を新たに2点手に入れる事が出来ました。
両方とも、マッキーらしい力強さとデザイン性を感じさせる作品です。


この革の合わせ方、まさにマッキーならでは。

バットマンらしからぬ、なんともオシャレなピン。
さて、ここ3日間、とてつもない強風に悩まされているニューメキシコ。
先週末から、ナバホのリザベーションにある湖近くで発生した火事がこの強風でさらに拡大し、11000エーカー(45キロ平方メートル)が燃え、多くの住民が避難していて全米のニュースになっています。

この強風で火事が拡大すれば、ニューメキシコの北へ向かうハイウェイが閉鎖されるかも。
去年この湖に釣りに行きましたが、原因はキャンプの火の不始末だそうです。
ホピのCyrus Josytewa,Clifton Mowaがファイヤーファイターとして派遣されています。
いち早く鎮火されるといいんですが。
つい最近も、セドナ近くで山火事があったり、強風&乾燥が続くと山火事が多いですね。

久々の入荷、Gary Reeves

最近は二人の孫ができて、大忙しのGary Reeves氏。
久々に、ターコイズ×ワイヤーのペンダント9点
そして、ターコイズ×スタンプワークのリングが9点入りました。




さらにすぐに売り切れてしまうゲーリーのコンチョも9点入荷。

ヘアタイに、カスタムしてお財布やバッグにと使えます。
さらに今回は大粒の石を選んで作ってもらったビッグリングも9点出来上がりました。

いままでの定番ゲーリーの雰囲気とは一味違う豪華さ。
サイズも今までにない大きめで、メンズの力強さを見せつけて頂きたい作品です。
石の美しさが引き立ってます。

このダニーボーイなんて・・・・、素晴らしい!!
ゲーリーの新作はこちらからご覧いただけます。

アーニーリスター、ハリソンジム新作

暑くなってきました。
日本はそろそろ梅雨の時期でしょうか。
こちらは極度の乾燥で、梅雨のじめじめが恋しいです・・・。
さて、力強い作風で人気の大物二人の新入荷がオンラインショップに入りました。
まずはアーニーリスター
人気のリングが六点とバングルが一点。
シンプルなものと新しいデザインのモノ。


どちらもアーニーの力強いスタンプが活きた作品となりました。
そしてハリソンジム
彼の工房探訪の様子はこちらからご覧になれます。


しっかりとした重みのある彼の作品。
伝統的なデザインながらも、きっちりとした繊細さが感じられる彼のジュエリーは、デザインの幅も非常に広くて毎回驚かされます。
新しく作ってもらっているピアス。

そしてシンプルなトゥファの質感が活きたバングルを中心にオーダーしました。
性別を問わず、年代を問わず、どんなスタイルにでも合わせやすいすばらしい作品たちです。

訃報

今週は朝から訃報が相次ぎました。
Vernon Tracy氏が逝去されました。
先週、彼のジュエリーを日本に発送したばかり。
コインなどを使ったオールドスタイルで非常に味のある作品を生み出すアーティストでした。
本当に信じられません。
そして Thomas Singer氏。
動物とオーバーレイの作品でお馴染みのトーマス(トミー)シンガー氏が逝去されました。
彼の作品はオンラインショップにはあまり載っていませんが、マライカではインディアンジュエリーの代表作として長年お世話になっていました。
人生、何があるか本当にわかりません。
一人のアーティストから生み出される作品がいかに価値のあるものか、考えさせられました。
心よりご冥福をお祈りいたします。

ニューメキシコの食事の話

今日は差し入れに、サントドミンゴのパンをもらいました。

マリーロバトの手作りパン。
中心に、ハンドのマークが!! かわいすぎます。
彼女のジュエリーのトレードマーク、ハンド。

サントドミンゴやアコマなどのプエブロの人々が作るこのパンは、プエブロブレッドやアコマブレッドなどと呼ばれ、家の外の窯で作られます。
直径が30センチぐらいあって巨大なのですが、私は見つけると絶対に買います。
新鮮なイーストの匂いがたまりません。
ニューメキシコでこんな大きな丸いパンを見つけたら、ぜひチャレンジ!サンドイッチにしても、トーストにしてもおいしいですよ。
そう、今日はまた食事の話。

これは私の大好物「ファヒタ」Fajita 。ニューメキシコのメキシカン料理屋さんには大体あります。
お肉と野菜を炒めた物を、トルティーヤで包み、アボガドのディップを付けながら巻いて食べます。ビーフやチキン、エビなどがあります。
これでもメキシカンメニューの中では、さっぱりした方・・・・。
ある日はタコスサラダを食べました。

この大きさ、サラダと言えるのかどうか微妙ですが。
中にはビックマック分以上ではないかと思われる大量のタコスのお肉!
これがおいしいんです。
メキシコ料理と言えば!のお酒、マルガリータもこんなグラスに入れてくれて、おいしさが増しますよ。
1か月に一回は食べないと居られなくなってしまった、ナバホ族のごちそう、マトン(羊肉)

こんなものをランチに持参するようになってしまいました(笑)
ローストマトンに欠かせないのは、ニューメキシコ産のグリーンチリとチェダーチーズ、そしてトルティーヤです。
先週末はとてもいい天気で夏になるなーなんて思っていたら、
隣のトラックにこんな光景が。

きっと遠くのリザベーションから買い出しに来たんであろう、ナバホの家族。
盗撮しようとしたら、ちゃんとこの後ポーズをとってくれました。
なんだか、いいなー。