サントドミンゴの至宝

いや~暑い日が続いております。

というのは日本の友人から伝え聞いております。
申し訳ないことに、こちらニューメキシコは日が照ると暑いのですが、比較的涼しく、適度に雨が降り、過ごしやすい日が続いております。
一時は落雷とか豪雨で回線がやられてインターネットが使えない…なんてときもありましたけどね。
さて、続々入荷しておりますカルヴィン・ロバト先生です。

いや~お若いのに手の込んだジュエリーをお作りになる。ヒシ一個一個の加工からカラーリングもホント脱帽で  …ん?
あ、お孫さんでしたか。失礼しました。
ほんとはコチラ。

ホント仲の良い夫婦ですね。
奥様のピラーのカラーリングのインスピレーションと、旦那さんのカルヴィンのこだわりの職人技がサントドミンゴの地での家族との生活の中で調和する。
そして良い意味で尖っていない、バランスのとれた作品が生み出されるのだと思います。
仕事とか生活とかを分け隔てることなく、生きていく上で最高のコンビなんだなぁとつくづく思います。
そんなカルヴィン&ピラー・ロバトの新作をちらっとだけ。


2連物のブレスレット、ネックレスですね。
まだちょっと入荷は先になる予定ですが…。
カルヴィン&ピラー曰く
「2連、3連になってくると、カラーリングのバランスや、身に付けた時の長さのバランスを取るのが難しくなってくる。でも難しいけど、自分達的にもいろいろな挑戦ができるので刺激になって楽しい。」
とのこと。
いつまでも探究心とプロ意識、そして遊び心を忘れない彼らに脱帽です。
ゆったりとした時間の流れと、決して楽なわけではない環境のなかで培われたサントドミンゴの芯の強さとおおらかさを感じると、ほんといろいろ考えちゃいますね。
帰りにサントドミンゴ近くのガススタで休憩

ラジオから流れるBGMは、ガンズ&ローゼズの「Patience」でした。(トシがばれるか…)

オススメ!Thomas Curtis

ただいまニューメキシコは雨季まっさかり。

「うき!うき!」 ←また登場
・・・・・・とか言ってたのが嘘のように、
「また雨か・・・・・・」
となる季節です。
人間ってわがままですよねぇー
乾燥していたのが一転、集中豪雨で各地で地滑りなどおきてるみたいです。
さてさて、今回も、新しいアーティストが増えましたよ!
しかも受賞経験多数、日本でも有名な、
トーマス・カーティス氏の作品がついにマライカにも登場です!!

この陰影のくっきりとした、美しいスタンプ!
これこそ、トーマスカーティスの魅力です。
シルバーに、模様を掘り込んだ鉄の棒を当て、上からハンマーで叩いて模様を描き出す、スタンプワークの技法を得意とするトーマス。
当ショップでは、スタンプワークのアーティストを多く紹介していますが、トーマスをワン・アンド・オンリーのアーティストにしているのが、このスタンプワークの深さと力強さです。
通常の深さのスタンプでも、結構強く叩かないときれいなスタンプは打ち込まれないのですが、トーマスのスタンプは、それこそ腕をてっぺんまで振り上げて、思いっきり振り下ろさないと打てないような、それはもう深くくっきりとしたスタンプなのです。
写真ではその深さが表現しきれないのが悔しいほど・・・!
サイドから。深さがちょっと伝わるでしょうか?
ハードヒッター度ではアーニー・リスターも負けてはいませんが、ワイルドなプリミティブさが味のアーニーに対し、これだけのハードヒットでありながら、ぶれの無い美しい仕上げにするのがトーマスのスタイル。
深くスタンプを打つと、シルバーがはみ出してラインがゆがむのですが、ゆがみを生かすのがアーニー、ゆがみを全て研磨して美しいラインに仕上げるのがトーマスの手法です。

思いっきりスタンプを打ち込むために、かなり厚いシルバー板を使用しているのが、また大人のさりげないゴツアクセで、飽きの来ない仕上り。
(私事ですが、わたくし個人的にトーマス氏のリングを愛用しているので、リングの着け易さとフィット感はお墨付きです!)
このリングの詳細はこちら

ペンダントも入荷してます!
新作紹介はこちらをご覧下さい
(すでに幾つか品切れです、ご購入ありがとうございます! お目が高い!
気に入ったらお早めに!)

続々入荷中!

こんにちわ。
日本は梅雨が明けて暑いかと思いますが、なーぜかニューメキシコは雨が多く、たまに肌寒かったりしてます。
さて、続々新入荷しております。
まずこちらSteve Arvisoのハイグレードターコイズを使った作品

キャリコレイクらしいグリーンが映えます

きれいな大ぶりのビズビーを使用しました。
石を引き立てるワイヤーも見事です。

続きましては大人気アーティスト、イスレタ族Michael Kirkの作品
やっぱり夏の日差しに映えます!

本当にきめ細やかな羽のデザイン。

こちらも夏にピッタリなバングルです。
リングも捨てがたいですよね

今後も続々入荷しますのでおたのしみに!!

ゲイリー フェザーリング

サボテン越しのグランドキャニオン。
サボさん:「まさに人生崖っぷちですよね」
そうですね。ごくろうさまです。
そんな夏らしい風景をお届けしてみました。
今回は久々に新入荷のご案内ですよー
・・・といってもちょっと前のですが、オススメなので。
とにかく人気の、Gary Reevesの新作リングです!!
詳細はこちら
定番のフェザーリングも、Garyの手にかかればこんなにワイルドかつ大人のたたずまい。
数種類ありますが、こちらはGaryのトレードマークとも言える、星のスタンプを、
イーグルフェザーの模様に見立ててあしらったもの。
こちらはサイドから。
ワイルドな作りなようで、羽根のスタンプをきちんと丁寧に打ち込んでいる辺り、さすがのバランスです。
Garyの魅力は、ワイルドすぎない、丁寧すぎない、やりすぎない、適度なバランス感覚。
ものづくりをしていると、どうしてもあれもこれも、と詰め込みたくなってしまいます。
が、Garyは止めどころを感覚で知っていて、作り手の押し付けや自己主張があらわになる、その手前のところで完成させるのです。
「やりすぎは良くない」
と、本人が良く口にしていますが、
そのシンプルな言葉と、彼のジュエリーに、
彼の感じ方や、ジュエリーへの姿勢が感じられます。
自己主張の手段でない、身に着けるひとのためのジュエリー。
それが、Garyのジュエリーを不動の人気にさせるものなのでしょう。
フェザーリング、他のタイプも見たい方はこちら

伝統に縛られない伝統 後編


ひさびさにアリゾナの大自然。
こちらはプエブロ族(HopiやZuniなどの定住インディアン)の前身、いにしえのアナサジ族の聖地でございますよー
なんか右端、すご岩です!!
さて、前回中途半端に終わってしまいましたが、続き。
伝統を守りつつ、伝統に縛られないアーティスト、Gerald Lomaventemaのお話でした。
今回彼の工房を訪ねたところ、「新しいブレスレットが出来てるんだ!!」とのことで、一番に見せてもらったのが、こちらのブレスレット。

彼自身の手でハンドカットされたターコイズのはまった、シンプルで優美なバングルです。
とても素敵だけど、なんだかGeraldっぽくないね、というのが私の返した素直な感想でした。
Geraldっぽくない、というか、Hopiっぽくない。
すると、彼は、
「そうなんだ、新しく教わった技術でさ、それに昔のインディアンが使っていた原始的な技術をあわせて作ってみたんだ」
と答えました。
原始的??そんな風には見えないけれど・・・??
と首をかしげると、
「こっちこっち、作り方を教えてあげるよ」
と、工房の奥へ。
「いい?今から説明するから、ぜひ日本のインディアンジュエリーファンに、どうやって作っているのか見せてね」とのこと。
おやおや、どうもうちのBlogを時々覗いてくれてるようです(笑)
まず、シルバーの板をバングルの形に曲げる所から。
注・この板はすでにカーブしてますが、ほんとはまっすぐな銀板をあてて、Cの字にする感じです。
次は、Cの字になった銀板を、この道具でこつこつたたきながら、反り返ったようなシェイプにしていきます。

こんな具合で、だんだん左の溝に移動して行けば、カーブがだんだんきつくなるわけです。
ちなみにこの道具、車の部品から手作りしたんだとか・・・。
鋼鉄だけど・・・
どうやって曲げたんだろ??
さて、そうして溝を付けたバングルを、真ん中から真っ二つに切ります。きゅいーん、と歯医者さんの音がしますね。
そろそろ勘のいい人は、どうやってあのバングルになるのかちょっとわかったかな?
さて、なんとなく形が見えてまいりました。

右側の原型が、
1・真ん中からカット
2・左右を入れ替える
3・中央部分に銀板を溶着
4・バングルの裏面になる銀板を溶着
5・石をはめ込む
6・磨き
・・・という手順を踏んで、あの最初のバングルになるわけです。

正直、型に流し込んで作る、キャスト方式にしたほうが、ぐっと簡単に量産できる形です。
ですが、そこをあえて、古いジュエリー作りにのっとって、手間のかかる方法を選ぶことで、ひとつのジュエリーに魂が宿るのです。
たんに「Hopiらしくない新しいスタイル」を追うのではなく、
「Hopiらしいジュエリー」「ナバホらしいジュエリー」が別れる前の、古いインディアンジュエリーの技法を使うことによって、
「Hopiらしさ」にとらわれない、よりピュアなジュエリーの美しさを表現したかったのじゃないかなぁ、
と、勝手ながら感じさせられたのでした。
ロロマに憧れ、ロロマスタイルのジュエリーを作るアーティストは多々いますが、
故・チャールズ・ロロマと、スタイルは違えど、
Hopiに育ち、
Hopiの伝統を愛し、
愛するからこそその殻を破って、
シンプルな「美しさ」を求めつつ、
伝統的な技法を守り続ける。
そんな姿勢を持つGeraldをみていると、ロロマの残したものは、Hopiの風に乗って、
目に見えないように息づいているのだなぁ、と感じます。
勉強熱心なGeraldは、今後もどんどんあたらしいジュエリーに挑戦していくことでしょう。
そんなGeraldの新作、なるべく早くHPにアップして、皆様の手元にお届けしたいと思います!!

伝統に縛られない伝統

さてさて、セールも残す所数日。
「どうしよっかなー!」と迷っているみなさま、
土日は下記店舗にゴーですよ!!
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さてさて、ニューメキシコにもとうとう雨季がやってまいりました!!

こいぬ:「うき!うき!!」
いやーはしゃいじゃいますよねー
なんたって、この間までは湿度が5%とかそんなんでしたから・・・
洗ったジーンズが、あらふしぎ、2時間でからからに乾きますよ!!(室内干し)
それが、雨季の今ではなんと湿度30%ぐらい!!
・・・いや、それでも日本の乾いてる日くらいですが・・・
湿気の多い日本にいたときは、雨が降ると「いやーもう今日雨でなんにもやる気しないわー」とかそんなことを言っていましたが、
こちらにきてからは、雨が降りそうになると、つい外へでて
「雨こーい!!ばっちこーい!!」
・・・と雨乞いの踊りをしてしまう始末です。
水道が完備されているこの時代でも、ついこうなってしまう恐ろしい渇き。
昔の人は、それこそ全身全霊をかけて雨乞いの儀式をしたんでしょうねぇ
それはもう、「ばっちこーい!!」と・・・。
そして、雨季の入り口の時期、ちょうどカチナ信仰のある地域(ZuniやHopiなど)では、大規模なレインダンス(雨乞いの儀式)が行われます。
そんな雨をよぶカチナが、こちらのロングヘアカチナ。
Gerald Lomavemtema作・詳細こちら
その名の通りロングヘアのカチナです。
雨や芽吹きをつかさどるカチナで、プエブロの人々(ZuniやHopiなどの定住インディアン)の重要な作物である、コーンとともに描かれることが多いのはそのためです。
さて、一転シリアス、タイトルのお話に入りましょうか。
自然の恵みに乏しい土地に住むインディアンの文化では、伝統的な暮らしを守ることがとても重んじられています。
特に伝統を重んじることで有名なHopiでは、安易な豊かさを求めず、伝統に従い、
今の厳しい大地に住み続けることが、カチナとの約束なのです。
つまり、Hopiでは「伝統を破ること」は、私たちの考えることよりも、ずっとずっと思い意味を持っているのです。
ところが、伝統に厳しいHopiのジュエリーの、伝統を突き破った男がいました。
それが、有名な、故チャールズ・ロロマ氏。
すでに伝説となっているアーティストです。
チャールズ・ロロマについての詳しい解説はここではとばしますが、
とにかく、彼の斬新なスタイルは、同族のHopiからも非難の的となりました。
曰く、「インディアン的でない」「Hopiらしくない」と。
Hopiであり、インディアンであることを誇りとしていたロロマは、苦悩しながらも、毅然として斬新な作品を生み出しつづけたのですが、
とにかく、伝統を重んじるHopiの村で、常に新しいことに挑戦していくのは、非難や苦悩を背負っていくことでもあるのです。
そんなHopiの村で、現在も新しい作風に挑戦しつづけているのが、
先ほどもご紹介した
Gerald Lomaventema
Hopiの人々が代を重ねて洗練させてきた、オーバーレイの技法を得意とするGeraldですが、
実は人気アーティストになった今も、
他国の銀細工師に学び、
Hopiの技術と融合させ、
独自の新しい技術に挑戦し続けている、熱い心の持ち主なのです。
今回は、そんなGeraldの新しい作風についてご紹介・・・
・・・するスペースがなくなってしまいました(T T)すみません・・・
前後編ということで、次回その作品と、作品が出来るまでのルポをお届けしたいと思います!
乞うご期待!!

あの!!Ernie Listerが!!

あれは先月の今頃だったと思います。
5月なのに、雪って!!
とか言っていたのは。
本日の気温、100度
100度て・・・・・・!!
いや、まぁ、もちろん「ミネラルウォーターが沸騰しちゃったよー」とかではないです。
いわゆる摂氏(℃)ではなく華氏(゜F)なんですが。
華氏100度といいますと、摂氏38度くらいでございますな・・・・・
温泉じゃんか!!インフルエンザの体温ぐらいじゃんか!!
しぇぱーど?さん;「あつうて、あつうて・・・」
影犬;「軒下から出られませんわー ちなみに、僕、なんか逆光で真っ黒に写ってますけどもね、もとからまっくろなんですわー」
・・・そうですか。
さて、春をスルーして夏が来た所で(泣)、
本日のタイトルに反応したあなた、もうマニアですね!!
そう、知っている人は知っている、
知らない人は知らないかもしれない、
あの個性派アーティスト、Ernie Lister氏がうちに来てくれたのです!
Ernie Listerは、ナバホ族のアーティストで、
マライカでもおなじみのトップアーティスト、Perry Shortyにシルバー作りを教えた人でもあります。
Perryは昔ながらの技法で、古いジュエリーを今によみがえらせたような作風で有名ですが、それは実はこの師匠譲りなのです。
これはErnieがジュエリー作りに使っている材料。
通常のスタンプワークの職人さんは、シルバー板を買ってきてそれにスタンプをするのですが、古来のインディアンジュエリーにこだわるErnieは、コインを溶かして作った手作りの銀板(写真左)か、
コインシルバーではないときでも、自分で銀の塊や粒を溶かしてつくる銀板(写真右、コインの下)しか使いません。
ちなみに、このコインが、Ernieがコインシルバーのジュエリーを作るときに使う銀貨なんですが・・・
1912
とか
1887
とか・・・
こ、これ自体すごくアンティークですけど!!
ちなみに、一番右端の一番大きいコイン、これ一枚で$200するそうですよ・・・
と、溶かすのもったいない!!(貧乏性)
そして、Ernieをワン・アンド・オンリーなアーティストにするのが、なんと言っても彼の荒削りで、プリミティブともいえる大胆なスタンプ。
ほんの一部だけお見せしちゃいます・・・
厚いシルバーの板を、打ち抜いてしまうかのような力強いスタンプ、
荒削りな仕上げ、
手作りの銀板ならではの、板のゆがみ・・・
これぞ「銀!!」という感じの、男の銀モノです。
この、他の人にはまねできない、プリミティブなジュエリーの源泉をたどって見ると、
Ernie Listerは、実はナバホ族のメディスンマン(儀式における呪術師の役割)なのです。
この日も、今からお葬式に行かなきゃいけないんだよねー、と言っていたので、メディスンマンとして呼ばれていたようです。
古くからのジュエリーを、ワイルドに、かつ繊細に再現するのがPerry Shortyならば、
Ernieは、先人の魂自体をジュエリーを通して呼び起こしてるようでもあります。
円空彫りに通じるような、この野性的な力強さは、
彼自身のスピリットや、先人たちのスピリットを、
古来の骨占をする巫のように、
シルバーに刻み付けているからではないのか。
などと空想してしまう、魂に呼びかける、スピリチュアルなジュエリーです。
その個性ゆえに、好き嫌いの分かれるアーティストですが、
はまってしまったら抜けられないこの力強さ!
かくいう私も、実は以前はErnieの作品のよさがわかりませんでしたが、
今はこの野性的な魅力にどっぷりはめられた一人です・・・
まだHP未アップですが、
ぜひとも出来る限りはやくアップしたい所です!!

サントドミンゴNew Artist!

だいぶブログがご無沙汰になってしまいましたよ!!
久々の更新です
わん吉;「えへへーー」
かわいい画像を挿入して許してもらおうという、こすいわたくし。しかし笑顔なわんこですな・・・。
彼は友人宅のわんこですが、吠えすぎるため、吠えると首についてる首輪がキューとしまるようになっているんでございます。
まるで孫悟空のようなカルマを背負った彼に幸あれ。
さてさて、先日仕事でサンタフェに出向いてまいりました。
サンタフェ、といわれて、なぜかヌードのことが思い浮かぶ方は、30代以上の方かと思われますね。
さて、サンタフェは今やニューヨークに次ぐアートの街。
インディアンアート以外にも、いろんなギャラリーが数100店あるのです。
街中もアートにあふれていて、飽きない街です。
郵便局のポストも、こんなにキュートに!!
Star Wars旧作派のわたくしにはたまりませんねぇー
ひっこぬいてうちのポストにしたい!!したいしたい!!
さて、仕入れもひと段落し、露店で売っている作品をちぇっくしていると、
あれあれ、なんだかあっちでご陽気なおっちゃんが手を振ってるよ・・・
あ・・・・あれは・・・・まさか!!!
(次週へ続く)
すみません。続きません。今続きます。
ご陽気なおっちゃんの正体は、以前他のイベントで作品を購入した、Joe Reano氏ではありませんか!!仕事でサンタフェに来ていたそうで、偶然の出会いにびっくりの記念写真。
彼はサントドミンゴ・プエプロのアーティストで、奥さんと一緒に、Joe & Angie Reanoの名で、古来の素朴なスタイルのジュエリーを作っています。
とっても素敵な彼のジュエリーは、後半で紹介されていますよ!
通な方は、Angie Reanoという名に聞き覚えがあるかもしれません。
日本のインディアンジュエリー好きの方ならきっとお持ちでしょう、某ターコイズムック雑誌に、Angie Reano Owenというサントドミンゴ族のアーティストが紹介されているのです。
彼女はサントドミンゴの古いルーツに当たる、ホホカム族のジュエリーを現在によみがえらせました。
これが、古い遺跡から発掘されたホホカム族のジュエリー。
モノクロでわかりにくいですが、一番下に、細かいモザイク上のターコイズをはめたものが見えます。
スペイン人がアメリカ大陸にやってくる何百年も前の、インディアン独自のジュエリーです。
Angie Reano Owenは、Joe Reanoの姉にあたる人で、長女の彼女が、兄弟たちにジュエリーの作り方を伝えました。
ちなみにJoeの奥さんの名前もAngieなんですねー
これがJoe & Angie Reanoの作品です。

ターコイズやシェルを四角くカットし、シルバーではなく、シェルの基礎に貼り付けていきます。
作りこみすぎない素朴な形が、ターコイズやシェルそのものの美しさを、気負わずにそのまま出しています。
シンプルで素朴な、旧きインディアン・ホホカム族の生活を今に伝えるジュエリー。
まさに、インディアンジュエリーの中のインディアンジュエリーです。
サントドミンゴはヒシネックレスで有名で、この細工をする人は少なく、扱っている店も多くありません。
まだウェブショップにはアップされていませんが、近いうちにアップできると思いますので、今しばらくお待ちください!!
現代に復活した、素朴な旧きジュエリーをぜひお試しあれ。

うぃりす


なんだかまたしてもオープニングにして肉です。
これは先日友人の家でごちそうになったリブステーキ!!
アメーリカーンサーイズ!!
ですね・・・
だいたいこの辺りの人は、みんな家にグリルを持っていて、庭でじゅーじゅー焼いてくれます。
これがまた美味くて・・・じゅる。
さて、全然本編と関係ない写真から入ってみましたが。
そうそう、うぃりすの話でしたね。
忘れるとこでした。
今回は、Willis Humeyestewaの作品が入荷しました!!
ウィリスの作品は、つけやすいサイズで、お値段もお手ごろなのも魅力。

ウィリスの作品は、遊び心にあふれてます。
このペンダントも、一見幾何学模様のように見えて、よく見ると、吠えるベアの横顔が描かれてます。
ベアの首辺りに描かれている羽根のようなものは、プレイヤーフェザーといって、
Hopiのお祈りには欠かせない、フェザーを立てた祭壇のようなものです。
(Hopiの文化にかかわるものは、写真を撮ることが禁止されてるので、写真をお見せできないのが残念ですが、Hopiアーティストさんのおうちに行くと、神棚みたいなのにプレイヤーフェザーが飾ってあります)
こちらはバックル

ココペリの描き方が面白いですねー
かくかくした渦巻きは、雲や雷の象徴なんですが、ココペリが渦巻きと一体化しちゃってます。
サイドにはまたまたプレイヤーフェザー。
ウィリスはそんなに有名アーティストではないですし、
1mmのぶれもない、正確なカッティング!!というわけでもありません。
ですが、ウィリスの持ち味は、なんといってもデザインセンス。
構図の配置の面白さや、ベアのペンダントのように、一見なんでもないように見えて、実はモチーフが隠れている、というような、遊び心のあるデザインは、ウィリスの一番得意とするところ!!
いつも新しい作品を見せてくれるときに、
「あ、ここにイーグルが!!」「こんなとこにさりげなくコヨーテが?!」
と騒ぎまくる私のリアクションを、しめしめと見守っている、おちゃめなおっちゃんです。
お値段もお手ごろなので、お守りとしてずっと身に着けるアクセとしても、個人的にかなりオススメなアーティストなのです。
今回は入荷数あまり多くありませんが、今後もマライカではウィリスのもの入荷しますので、ユニークなデザインにご期待ください!!
Willis Humeyestewa,
うぃりす・ふめいぇすてわを、
よろしくお願いいたします!!

巨匠探訪・Gary Reeves編

さて巨匠探訪3回目。
今回はマライカでも1、2を争う人気アーティスト・Gary Reeves氏を訪ねます。
と、その前に腹ごしらえをば・・・。

やっちまいましたね。さすがKFC本拠地アメリカ。
もはや野菜もバンズも不要。肉でチーズとベーコンをサンドという暴挙にでました。
脂質蛋白質万歳!ングオブジャンクフード!
でもけっこー小さめ(アメリカにしては)なのでそんなにしつこい感じはせず。
僕は何気にお気に入りです。
と、ハナシをもどします。
以前ゲイリーに会った時に、教えてやるからウチにきてシルバー作りしなよ!と言ってくれていたので、お言葉に甘えて行ってみることにしたわけです。
ゲイリー家に入るなり、いきなりスタジオ。
彼の作品を彩るためのスタンプが、作業台に所狭しとならびます。

まず、ペンダントを作ってみることに。
僕らビギナーなので「判子」の要領で紙にデッサンします。
デッサンが終わったらゲイリーからスタンプ指南。
慣れない手つきでスタンプ練習してると、「これはこうやって打つべし!」と、いろいろ教えてくれます。

で、ゲイリーの道具をお借りして本番スタンプ開始。
一発で決めなきゃいけないところは緊張しちゃいます。

そんな光景をテレビを見ながら微笑みながら見守ってくれます

ちょっと時間もなかったので、スタンプのところだけやらせてもらって、ろうづけや、燻しなど、あとの仕上げはゲイリー任せですが、実際やってみると、いやぁいろいろ勉強になります。
幅の広いスタンプを一発で決める難しさや、石とのバランスを考えて、スタンプを組み合わせてデザインしていく感性。スタンプだけじゃなくいろんな技術が合わさって一つの作品になっていくんですね。
ブレイクの時には、こんなデザインが昨日寝てる時思い浮かんだんだよ。とか、こういうの今考えてるんだ。とか、まるで子供みたいな目でうれしそうに、今温めているアイディアをいろいろ話してくれます。
僕の中では、ゲイリーといえばリングです。
いろんな形のリングがありますけど、一見ゴツめのでも「着け心地がいい」んです。
邪魔にならないというか、自然なんですね。

ゴールド×キャンデラリアなんて贅沢なのも

ペンダント/バングルですが、シルバーより固くて、スタンプ等加工が難しいゴールドものもちらほら。


そんなこんなでスタンプ終了。
「よし。あとはまかせろ。じゃ、次の週末はリング、その次はバックルだな!」
と、次々課題を与えてくれるゲイリー師匠でした。
また遊びにきますね!