先週末は風速60マイル(約100キロ)の強風が吹き、花粉症の人がすごく辛そうな週末でした。
その後は雪が降り、その前の暖かかった気候がうそのような、さすが予想できないニューメキシコの天気!という感じ。
今日も朝は道が凍ってました・・・・。
さて、メキシコ編もひと段落しまして、アーティスト工房訪問の続きを。
今日は時代を超えるアーティスト、Lyndon Tsosie のご紹介。
現代的なインレイや様々な素材とコラボしたジュエリーも制作する傍ら、昔のジュエリーの製法もとりいれ、まさに時代を超えたジュエリーを作るリンドン。
前回のショーではイタリアの昔の陶器からヒントを得た、非常にすばらしいポットを制作しました。
(いつもながら写真がなくてすみません・・・。)
が、残念ながら受賞ならず・・・・。
3ヶ月間、これ一本で作ってきた本人、かなーーーり落ち込んでました。。。
デザイン、技術、そのときのエントリー作品の数、などなど様々な理由が重なって、最終的には運もあったりして、「受賞する」というのは本当に大変な事なんですね。
さて、そんな彼の工房訪問。
今回はコインシルバーのバングル作成をしてくれました。
コインを溶かし、トゥファストーンに流し込んで銀の板をつくります。
できた板を、バングルの形に切って、スタンプを打っていきます。
デザインは思いつくままに・・・・。
昔ながらのやり方で大胆にどんどんスタンプを打っていきます。
バンプアウトと呼ばれるオスとメスのあるスタンプでデザインを浮き出します。
スタンプをしてデザインが決まったら、金属バットのようなメタルの上から、
バンバンとバングルを曲げていきます。
繊細なインレイワークもやる傍らで、オールドスタイルを作るときはなんでも大胆!にどんどん進めていくのが印象的でした。
彼のお家には、様々な絵画やアートの本がずらっと並んでいました。
アラスカ、アフリカ、アジア、ヨーロッパ・・・・。
常に芸術を研究している証です。
ナバホの伝統も大事にしているとのことで、儀式に使う羽根などを見せてもらいました。
色々な情報があふれる現代の中から、自分の感性で選んでいく。
いつも明るいリンドンの、芸術的一面をみた一日でした。
コインを使った作品、インレイとのコラボ、コチラにあります☆
最終回・メキシコの夜
そんなこんなであっという間の一週間…
思い出すとやっぱりメキシコのイメージはイロトリドリ。
個人のやってるホテルだと内装もカラフルに凝っていてステキです。
メキシコ好きならご存知!フリーダ・カーロの絵が壁を彩ります。

夜の町並みもご紹介!
夜と言えど活気のある街中。
金曜日の夜ともなれば広場にはマリアッチの楽団、恋人に歌を贈りたいカップル、ただ飲んで騒ぎたい人、いろんな人が集まってなにやら楽しげな雰囲気です。

そして柔らかくライトアップされた教会もまた昼間みる感じとは違ってステキです。
芸術を愛するメキシコ。いたずらの心配がないのでしょう、教会の前にはオブジェがいっぱい並べられています。

こちらはテキーラのお店。ズラーリと並んだ色んな種類のテキーラ。

ノンベイさんいらっしゃい!
棚の上には、たっぷり飲みたい人はお徳用のテキーラタンクが。
店先で入れてくれます。

中にはこんなテキーラも…わかります?!

そういもむしー!!!ぎゃー!とか言いつつモノは試し、頂きました。
まぁ感想はあえて控え待ておきます。
そしてメキシカン料理に欠かせないスパイス、チリ!
こんなにも種類が!
締めくくりは南米らしく熱~い愛の歌を歌って頂きました。
今度は仕事じゃなく遊びにくるぞー!!

カラフルな刺繍って乙女ですよね。
食べてばっかりじゃないか!
なんて声が聞こえてきそうなので、そろそろ仕事の話でも書きましょう…。
今回のメキシコではうんと刺繍モノのお洋服を見て参りました。
市場に山のようにある刺繍のお洋服!いかにも南米を連想させるカラフルな色使いがステキです。
それにしてもこの大半が各村で作られる手刺繍である事にびっくりです。
エスニック好きならやはりこの“ぬくもり”の感じるハンドメイドってやつに弱いですよね。
私の訪れたこの地域は刺繍モノならなんでもござれ!の街で、これらはどうやらその周辺の村から集まってくるとの事した。
お店の中ではおばあちゃんがせっせと刺繍しておりました。
カメラに向かってにっこり!
実は撮る直前にささっとお召変えをされてました。乙女さん♪
子供が着るとほんと可愛い☆

手刺繍をするような街ってやはりどこか長閑です。
その前日にいたメキシコシティの騒音とは全然違う雰囲気です。
トゥクトゥクという3輪タクシーが走れば3輪自転車の物売りも通る。
このThe☆南米なカラフルな街並みがホント可愛いです。
こんなPOPなミニカーをよく見ました。
時間のない中、言葉もわからない私のサポートを一生懸命してくれたお店のスタッフ。
ちょっとキメてます。
そうそう…帰りに面白いもの見つけました!
サボテンの塀です!
サボテンにこんな使い道があったなんて。
外観をナチュラルに保ちつつ、有刺鉄線の役割もあり。
うむ、かしこーい!
とてもおいしゅうございました。
メキシコ体験記、開口一番何書こう…ってモヤモヤしていましたが、やはり私らしく食レポートからいこうと思います☆
始めに言い訳からなんですが、メキシコでは限られた日程でなかなかバタバタやってたんです。だからいつも以上に『倒れちゃいかん!』と色んなところでしっかり食べたワケです。。
それはそれは屋台から市場から路上の物売りから…
タコス売りのおじさん。

おひげの立派なマンゴー売り。

売上げはブラジャーの中に…チーズ売りのおばちゃん。

旅行をしても普段はそこまで冒険しない方なんで、今回のご飯はかなり楽しかったです。
Theローカルフード!堪能させてもらいました。
メキシコの街を歩いて感じるのはやはり太陽の国!という事。単に日差しが強いってだけではなく、どこもかしこも活気があるんです。なんでしょうか、漠然と〝生きる〟って言葉が似合うこの感じ。特にその活気が味わえたのが市場!

日本にはなかなかない“朝から外食”の文化。市場は朝からごはんを食べる人で大賑わいです。
おばあちゃんが器いっぱいのカットフルーツにクリームをもりもりのせて食べているかと思えば、横で暑い中いちゃつきながら食べてるカップル…なんか思うがままでいいですね。
お店の人はてきぱきと元気があるし、結構家族でやってるお店もあって、まだ10歳くらいの子供がせっせと野菜を切ったり、豆の皮をむいたり。たぶん昭和には日本にもあった活気なんだろうな~なんてそんな光景があります。
お惣菜屋から肉屋からチーズ屋から花屋まで、いろ~んなお店が並んでいます。
適度にテキトーでそれが居心地いいんですね。惣菜はポイッと袋にいれちゃう感じとか、海外屋台に来たぞ!って盛り上がります。
この日の朝ごはんはこんな感じ。
暑い国だけあってチリのピリッとした辛味もあればライムの酸味もあって非常にうまい!
料理名は分からなくても楽しめます。
そうそう、こんなのも試しましたよ♪
サボテン!!
こっちではさっと湯がいてサラダにしたり、炒めたり、はたまたミキサーでフレッシュジュースにしたりします。
お味はというと…『メガブみたいでうまい!』ちょっとぬめりがあるんです。
あとメキシコは魚介もおいしいんです。
えびたっぷりのスープにアボガドのスープとか。

レストランにいくと必ず何かに入ってるアボガド。
聞けばこっちのアボガド、1Kg300円程度なんです!安い!!
まぁ…そんなこんなでたっぷりと(仕事もしつつ)ローカルフードを堪能した結果はというと…
見事にデリケートな胃腸にヒットしました☆
久々にのたうち回る腹痛でした。
でもコレ、現地では『モクテスマの呪い』っていうらしいですよ。旅行者達が必ず見舞われる食あたりはメキシコの最後の皇帝の呪いなんだとか…。
恐るべしメキシコ!
遅くなりましたが、受賞者の発表!
先週末はアリゾナ州で行われたジュエリーショーに行ってきました!
各アーティストたちが気合を入れて作る大作、さて今年は誰が受賞したんでしょうか??
こちら、相変わらずの活躍を見せるSunshine Reevesのコンチョベルト

部門1位を獲得!
そして写真はないんですが、Tony and Ola Eriacho 部門第二位!
Raymond Yazzie 部門第二位!
様々なアーティストがこの日のために大作を作っていたのですが、
前日に終わったからエントリーできなかった・・・・。という声を多々聞きました。
ジャッジする時間が必要なので、エントリーする作品はショーの二日前に会場に持っていかないといけないという内部事情がありまして、
遠くからくるアーティストは最後の2日間追い上げの時間をとられてしまうというわけで、
今回は作品のエントリー自体をしている人が少なかったかなーという印象でした。
でもたくさんのいいものが仕入れられて、オーダーもできて、
充実したショーでした☆
すこしだけ収穫のご紹介。




それにしても砂漠のニューメキシコからすると南国のアリゾナの町は、
暑かった!!!
日差しが強くて肌がガサガサ・・・。
メキシコ出張に行った駐在員、多忙&何かのウイルスに感染?したらしくダウンしてましたが本日なんとか復活しました。
そのうちご報告ができるかと・・・・。
海外出張、いろいろ問題はつき物ですね-。
ひょんなコトから
アメリカ駐在員のひとりがメキシコにきています。
早速メキシコビールで乾杯です。
その名もINDIO!!ジャンボに1.2L!
ツマミは”さけるチーズ” の元祖と言われるオアハカ州のチーズです。
メキシコブログでも現地の仕入れ体験記をアップしますのでこうご期待ください!!
しかしメキシコ太陽が眩しい!!
英語が通じナーイ!Help me—!
強風注意!
週末は風が強かった!!!
高速を走っていると、反対車線の荷台から大量に紙のような、広告のようなものがマキ散らかされていた・・・・。
ハンドルもとられそうなぐらいの風が吹いている毎日。
風が強くなると、春の訪れを感じます(笑)
杉の木も多いこのへん、暖かくなり風が強いとなると、花粉症を発症する人たちも多々います。
でも駐在でくる様々な人たちは、日本では花粉症なのにこっちでは出ないとか、逆のパターンもあったりして不思議。
私もこっちにきて何も発症しない人の一人です。ありがたいー。
さて、ここのところ少しずつご報告しているアーティストの工房訪問。
そもそもの始まりは日本から店長さんなどがアメリカに来たのがきっかけでした。
知っている人は、あ!!のはず。
青山店の店長がおりますー。
(勝手に出してごめんなさい。)
というわけで、なかなかご報告が追いつかない現地の話、青山店に行く機会があったらぜひ直接聞いて見てくださいね☆
私達駐在員とはまたちがう視点で色々な話が聞けるはずです。
アリゾナで「つくし」のようにニョキニョキのサボテンに感動し、
道中サンタフェで、こんなものを見ました!!
お店の外に飾ってあった、雪だるま★
お店のオーナーさんが、「うちの家族を作ってみたの-」って。
右から二番目の子は、メタルが好きなモヒカンです笑
この遊び心、かわいすぎます。
話は変わってこちら、今発送中のステキなコラボ作品!!!
全て手作りの革バック×Sunshine Reevesのコンチョです。
お店に並ぶのは4月ぐらいでしょうか。
(おまけ)
ある日の夜、訪れてくれたアーティストのトラック。
マキがトラックいっぱい。
こんな光景もまだまだ見かけます。
設計士の作品。
もうすぐ3月。
ニューメキシコも日が長くなり、あたたかくなってきました~。
とはいえ、4月になっても急に雪が降ったりするから油断はできません!!
こちらは大きなジュエリーショーが近づき、そして急な出張が入ったり、なんだかバタバタしている毎日です。
さて、本日はAaron Andersonの工房に行った時のご報告。
Jason Takalaが「芸術家」とすれば、Aaron Andersonは「ち密な設計士」という肩書がつけられるのではないかと
勝手につけさせていただきました。
Aaron Andersonの工房は、私たち駐在員の滞在する場所のすぐ近くにあります。
きちんと整列され、整頓された美しく広いスタジオ。
「Let’s Rockn Roll!!」
と大柄な体でがははと笑いながら作業スタート。
まずは、設計士さながらの設計台の上で、トゥファストーンにデザインを刻んでいきます。
アーロンの仕事のほとんどが、このトゥファにデザインを刻むその性格さにかかってきます。
デザインを刻む深さが作品にすべて表れるので、ち密に、かなり正確でなければ美しいラインが出ません。

私たちの工房訪問は午後2時、午前中をかけてこの一本を刻んでくれたそうです。
(すみません、写真は使用後で割れてます。)
左上には、これからペンダントでも作るであろうトゥファが置かれてますね。
そのあと入念にトゥファストーンを温め、

手で温度を測りながら温めていく達人技。ほどよい温度になったら準備完了。
反対側にまっすぐなトゥファをセットしてゴムで止め、

刻んだデザインの中に高温で溶かしたシルバーを流し込んでいきます。

あ!!
Sandia Peak
今日は、ニューメキシコの観光情報をお届けします。
ずっとずっと行きたいと思いながら、なかなか機会がない近くの名所ってありますよね・・・・。
12月に行ってきた、Sandia Peak「サンディアピーク」のご紹介。
どんな所かというと・・・・。(他サイト引用ですみません)
ニューメキシコの主要空港のあるアルバカーキの東にそびえる3,113mのサンディア・ピークには、麓から頂上まで乗客を運ぶロープーウェイがありますが、ギネスブックにも掲載されている世界最長のロープーウェイ。
頂上にはフルサービスのレストランHigh Financeがあり、エレガントな雰囲気の中でアルバカーキの100万ドルの夜景を楽しみながら食事ができます。

こちらが入り口。

「世界最長」という記録は残念ながら近年塗りかえられてしまったそうですが、
ものすごい長いのに、ものすごい速さでロープーウェイが登っていくのにびっくり!


さまざまな山を越えながらどんどん上に。
冬は鹿の足跡を眺めることが出来たり、
夏は熊が散歩していたりするそうですよ~。
ロープーウェイだけでなく、トレイルもあるので夏はトレッキングにも最適☆☆
ようやく頂上に着くと、なんと山の反対側には・・・・・。

スキー場!!!
スキーウェアに道具をかついでロープーウェイに乗り込み、
山の反対側で一日スキーを楽しむ人もいるそうです。

それにしても、頂上は寒かった!!

サンディアピークの近くには、「サンディアリゾートカジノ」という
カジノ&ゴルフ場&リゾートホテルもありますよ☆
芸術家の作品
昨日は大雪で、朝から道が凍っておそろしいドライビングでした・・・。
バレンタインセール、たくさんのお買い上げありがとうございました!!!
こういう機会に、新しいお客様にジュエリーを手に取っていただきジュエリーを知るきっかけになっていただけたらと思います。
またたくさんのいい商品を仕入れていきますのでお楽しみに★★★
さて、本日は巨匠Jason Takalaの工房訪問のご報告です。
仕入れを毎日していると、たくさんの作品を見ていく中ですごい人のすごさをついつい忘れがち・・・。
作品の話よりも日常生活の話の方が多くなりがちで・・・。
今回の工房訪問は、そんな一人ひとりのアーティストの技、他の人との違いを肌で感じ、あらためて作家のジュエリーに対する愛情を感じることができました。
Jasonの代表作、メイズその中のどこにすごさが隠れているのか。
すべて同じように見えますが、パターン(型)を使わないJasonは、一つ一つの作品をすべてコンパスで描き、その線に合わせてカットしていきます。
↑14金の上に描かれたメイズの下書き。
できあがりは特に、「マン」の人の部分はよーくみると全然形が違ったりします。
ホピのほとんどの人が、型を作ってそれをなぞって下絵を描いていくのですが、Jasonは一切型がないため、一つ一つ作品のイメージをスケッチブックにデッサンし、それをもとに
シルバーに絵を描くようにデザインを刻んでいきます。
カットの技もやっぱりすごい!!!
糸のこの選択から、カットの順番などジェイソンならではの細かい技が盛り込まれています。
(せっかくのジェイソンだけの技・・・・なので、あまり公表しないでおきますね。)
それにしても、気の遠くなる作業。
そして一瞬も気が抜けないカット。
重ねられた二枚のシルバーを、ハンマーで形をつけていく力技。
この細い体のどこにそんな力があるのか・・・ホントに脱帽です。
技術ももちろんのこと、イメージをデッサンして考えていくところなど、本当に芸術家の作る作品なんだなと感激します。
ない道具は自分で作り、
今までに誰もやったことのないようなデザインを常に追求し、
その根底には儀式を欠かすことのないジェイソンのホピの魂が宿っています。
ちょうど先週、雪を祈るためのダンスに参加したというジェイソン。
そのダンスのなかで、ホピの男性がキヴァの中で吸っていたという神聖な「ホピたばこ」もご披露いただきました。
なんだか、いろいろ感謝感謝の巨匠探訪でした。
次回はジェイソンお手製のステーキをごちそうになる予定(笑)
こちらの作品も近々入荷しますのでお楽しみに。
今ある作品を、これを知ってから見てみると、またいっそう素晴らしさが分かっていただけるかと思います。
Jason Takalaの作品はこちらから。
