巨匠探訪・Gary Reeves編

さて巨匠探訪3回目。
今回はマライカでも1、2を争う人気アーティスト・Gary Reeves氏を訪ねます。
と、その前に腹ごしらえをば・・・。

やっちまいましたね。さすがKFC本拠地アメリカ。
もはや野菜もバンズも不要。肉でチーズとベーコンをサンドという暴挙にでました。
脂質蛋白質万歳!ングオブジャンクフード!
でもけっこー小さめ(アメリカにしては)なのでそんなにしつこい感じはせず。
僕は何気にお気に入りです。
と、ハナシをもどします。
以前ゲイリーに会った時に、教えてやるからウチにきてシルバー作りしなよ!と言ってくれていたので、お言葉に甘えて行ってみることにしたわけです。
ゲイリー家に入るなり、いきなりスタジオ。
彼の作品を彩るためのスタンプが、作業台に所狭しとならびます。

まず、ペンダントを作ってみることに。
僕らビギナーなので「判子」の要領で紙にデッサンします。
デッサンが終わったらゲイリーからスタンプ指南。
慣れない手つきでスタンプ練習してると、「これはこうやって打つべし!」と、いろいろ教えてくれます。

で、ゲイリーの道具をお借りして本番スタンプ開始。
一発で決めなきゃいけないところは緊張しちゃいます。

そんな光景をテレビを見ながら微笑みながら見守ってくれます

ちょっと時間もなかったので、スタンプのところだけやらせてもらって、ろうづけや、燻しなど、あとの仕上げはゲイリー任せですが、実際やってみると、いやぁいろいろ勉強になります。
幅の広いスタンプを一発で決める難しさや、石とのバランスを考えて、スタンプを組み合わせてデザインしていく感性。スタンプだけじゃなくいろんな技術が合わさって一つの作品になっていくんですね。
ブレイクの時には、こんなデザインが昨日寝てる時思い浮かんだんだよ。とか、こういうの今考えてるんだ。とか、まるで子供みたいな目でうれしそうに、今温めているアイディアをいろいろ話してくれます。
僕の中では、ゲイリーといえばリングです。
いろんな形のリングがありますけど、一見ゴツめのでも「着け心地がいい」んです。
邪魔にならないというか、自然なんですね。

ゴールド×キャンデラリアなんて贅沢なのも

ペンダント/バングルですが、シルバーより固くて、スタンプ等加工が難しいゴールドものもちらほら。


そんなこんなでスタンプ終了。
「よし。あとはまかせろ。じゃ、次の週末はリング、その次はバックルだな!」
と、次々課題を与えてくれるゲイリー師匠でした。
また遊びにきますね!

巨匠探訪 ジェイソン・タカラ編

後編。
Jason Takala
お宅にお邪魔すると、ジェイソンと奥様がお出迎えしてくれました。
2人ともホピの出身で、ジェイソンはスノークラン、奥様はパロット(おうむ)とカチナのクランなのだそうで、
おうちには、雑貨やちょっとした飾り、食器など、スノーフレークとオウムのグッズがいっぱい!!
キュートな一面がみえますねー
意外なことに、ジェイソンは昔からシルバースミスだったわけではないそうです。
このカチナドールは、なんとジェイソンが娘さんのために作ったものなのですが、(多才!!)
実は昔は、カチナの絵を描く画家であり、カチナドールを彫る彫刻師だったのだそう。
デザインの腕を買われて、とあるシルバースミスの下絵を描く仕事をしていて、
そのうちに自分でもジュエリーを作るようになったのだとか。
彼の作品が、単に平面的なものに終わらないのは、
この彫刻師としての感覚があってこその物なのでは、とかなんとか生意気にも思ってみたりします。
この作品なんかはその代表ですね! 詳細は画像をぽちっとね
そして、細かな線までも妥協せず切り出していく繊細さは、画家としての観察眼から来るもののように思います。
バングルのサイド部分ですが、このイーグルダンサーの、
羽根1枚1枚まで繊細に切り分けているこの観察力なんかはまさにそうですね 詳細は画像をぽちっと!
その集大成がこれなんですねーじゃん!!
壁に貼られた、今までの受賞リボンです!!
これで全部じゃなくて、もっとしまってあるというからびっくりです。
ちなみに一緒に飾ってるのは、ジェイソンの好きな、アンティークの食器やおもちゃや生活雑貨!!
リボンもアンティークのおもちゃも、どれも同じ宝物なんでしょうねー
巨匠の意外な一面。
今回、構想中のデザインスケッチなども見せてもらいました。
写真を撮るわけにはいかないので、残念ながらお見せできませんが、
その発想力と、オーバーレイに常に新しい手法やアイディアを求める探究心は、単なる職人ではないことを物語るのには十分でした。
デザインについて語るジェイソンを激写
いやーまったく写真の撮りがいのあるすてきなおじさまです・・・
(おじさんに弱い)
巨匠・探訪。
本日は、古代樹の眠るホルブロックの街からお届けいたしました。
(『世界の車窓から』風にお読みください)
作品自体から感じるものだけでなく、
その人の人柄、考え方、歴史などを知ると、また違う一面が見えてきたりするのが、インディアンジュエリーの奥深いところです。
微力ながら、そんな魅力を皆さんに知っていただく橋渡しができたらな、と感じる今日この頃なのでした。
さて、昼には雪も溶け、なんだか春らしくなってきましたよーしょぼい菜の花のような奴ですが、春気分をもりあげます!!
昼間は20度、夜はマイナス5度。
そんなニューメキシコの春でした。
どないやねん!!

巨匠探訪 ハワード・ネルソン編

ニューメキシコにも嵐がやってきた5月、
皆様いかがお過ごしでしょうか?
・・・春はまだ先ですかねー・・・。
雪の結晶がきれいで、つい写真などを撮ってみたり。
・・・5月、もう5月よ!?なんで?なんで?
昼は半そで、夜はダウンジャケット、と言う日はまだ続きそうです・・・。
さてさて、アリゾナ州にある、ホルブロックという小さな街。
古代樹の化石が名産の小さな街ですが、
インディアンジュエリーファンには偉大な街です。
そこには、2人の巨匠が住んでいるからなのです!
HAWORD NELSON
Jason Takala
ナバホとホピ、両方の居留地に近いこの街、ホルブロックに、
2人を訊ねに行ってまいりました。
HAWORD NELSON
訊ねると、いつもどおりきちんと整頓された工房に通してもらいました。
ハワードは本当にきちんとした人柄で、ついなんとも「ハワード先生!!」と呼んでしまいたくなるような、落ち着いた大人のたたずまいです。

彼の人柄は、本当にジュエリーによく現れていて、
彼の名を一躍有名にした、サンバーストのシリーズから、

ワイヤーワークのオールドスタイル物まで、
どれも妥協のない、きちんとした作りこみが成されています。
一生を通して大事に出来る、
また、大切な人への、気持ちを込めたギフトとしても、
どれもとてもオススメな作品です。
長くシルバースミスとして働き、世界的にビッグネームになっても、
未だに初心を忘れず、
ひとつひとつに思いを込めて作り続ける、というのは、
簡単なようで、なかなか難しいことだと思います。
それを実践し続けている彼は、本当に稀有な人だと思います。
そんな思いを込めて、こう呼びかけましょう。
「ハワード先生ーーーーーー!!!!」
(言いたいだけ)
後半へつづく!

ホワイトサンズその2

さて、そんなこんなでホワイトサンズ国定公園に入りました。
序盤はいわゆるニューメキシコとかアリゾナの広大な大地が白砂まじりになってきたな~って具合なんです。

で、まぁこんなもんかな~なんて思って車で進んでいくと…

砂漠です。
真っ白な砂漠です。
ちょっとこんな光景みたことなかったです。
砂漠も初めてなのに、しかも白いんです。真っ白。
この白いのってなにかというと、マライカの天然石コーナーなどで御覧になったことがあるかもしれませんが、セレナイトって鉱物らしいんです。
正確には水溶性の物質、結晶性硫酸カルシウム(石膏)が砂粒大に結晶化したものが積もり積もってホワイトサンズの砂になってるんですね。
※マライカのお店で扱うのはそれのもっと大きく結晶化したものです。
さわってみるとホントさらさらです。
風が吹くと少しずつ飛んでいきます。

普通の砂漠のように風紋もできます。

そしてこれはアルカリフラットとよばれる、若干水を含んでいて、固く結晶化する寸前のところ。

こんなふうに結晶化していって、花の形に赤色に結晶化していくと、これまたマライカ天然石コーナーでもおなじみのローズセレナイト」になるわけです。
とにかく、どこを見ても砂、砂、砂
トレッキングコースもありますが、柵があるわけでなく、好きなところに行けます。

たまに木がありまして、そのへんに行くと、

たまに動物たちとも会えたりします(ネズミ、キツネなんかもいるらしいです)
広くてたまに遭難してしまうこともあるらしいですね。
迷った時は、自分の足跡を辿りましょう。
ダメな場合、日陰を見つけてレンジャーを待ちましょう。
と、ガイドブックにありました。
遠ーーくに見えるあの建物は…軍の施設かな?

ちょっと人生初の砂漠体験にだいぶ興奮してしまいました。
ニューメキシコオススメの観光スポットでした。

キャリコレイク入荷中!

5月に入りまして、ゴールデンウィーク真っ盛り!
連休でも、休まず入荷は続々続いております!
今回のピックアップはコチラ!
テリー・マルチネスキャリコレイクターコイズのペンダント。

アップルグリーンのターコイズ続々入荷中です。

ちょっと色見の変わったミントグリーンのこんな感じもまた渋いですね。

南国の海みたいなエメラルドグリーンの優しい色合いです。

キャリコレイクは亜鉛の成分を多く含むことできれいなグリーンが発色します。
そしてなんといってもその亜鉛成分の影響で、ターコイズのなかでは比較的硬度が高く、ナチュラルでも丁寧に研磨することによって、艶を出すことができるんです。
スカイブルーのターコイズは夏に、すごく重宝するアイテムですが、艶のあるグリーンのアイテムも取り入れると、コーディネートに幅がつくれるのですごくオススメです。
テリー・マルチネスは石の選び方にもすごく気をつかっていて、やはりその石を活かすデザインをしつつ、でも、なぜかテリーの作品だとわかってしまう主張のあるアーティスト。
とりわけキャリコレイクといえばこの人!と思いついてしまうアーティストですね。
そして、まだ日本への入荷は先になりますが、キャリコレイク鉱山のすぐとなり、あまり知られていない鉱脈からとれるターコイズがありまして、美しいグリーンのそのターコイズも既に入手しておりますので、また後日改めて紹介します。お楽しみに!

ホワイトサンズその1

いやー

ピスタチオってこんなふうにできるんですねぇ。
流石アメリカ。ラージサイズさいこーです。
もちろんコレたべられます
持ち帰りもあります。

うそです。  
どでかい看板です。
今回ちょっと遠出しまして、Alamogordo(アラモゴード)という町までやってきました。 
ニューメキシコの南側に位置していて、住人の30%前後がヒスパニック/ラテン系の人々だそうです。
どーりでメキシコ色が強いわけです。
目的地はホワイトサンズ。
日本からも多くの観光客が訪れるあそこです。
観光地なんですが、すぐ隣が軍のミサイル演習場で、演習が行われる時には広範囲封鎖されるそうです。
ちなみにこの辺で(実際には100マイルほど離れてはいますが)1945年7月16日人類最初の核実験が行われました。
現在このトリニティ実験場はミサイル演習場の一部となっていて、年に2回一般開放されてます。
ちょっと日本人としてはいろいろ考えてしまいます。 
アラモゴードから15分ほど車を走らせるとホワイトサンズ国定公園の入り口があります。
もちろん見つけにくくて、スルーします。
しばらく車を走らせます。
スルーしたことに気付きます。
Uターンします。
車を走らせます。
仰々しい検問所があります。
武装した国境警備員に止められます。  

要するに、国境が近いので、メキシコ側(南から)の車線に検問所を設けてるんですね。いやーパスポート持っててよかったー。
そんなこんなでようやっとホワイトサンズ国定公園にたどり着けたのでした。
前振りが長くなりすぎたので後半につづく。

魅惑のランダーブルー

入手困難!緊急入荷!ランダーブルーのペンダントです!

…と告知したかったのですが、、、、
コチラの商品は、もう既にSold outです。。ゴメンナサイ。
しかし!
まだございます!コチラの商品を御覧下さい!

詳細はここをクリック
形の整った、極上ランダーブルー。
ナバホのベテランアーティスト、Steve Arviso氏が、まさに石の美しさを100%引き出すデザインで作ってくれました。
とても「シンプルな作り」ですが、これが決して「簡単な作り」というわけではありません。
バチカン(チェーンを通すところ)の部分や、石の下部にあしらわれたシルバードロップ。
このランダーの色と形状を最大限に活かした、素晴らしいバランス感覚です。
中心には、丁寧なSteve Arviso氏独特のワイヤー使いで石が縁取られます。
いろいろなこだわりが溶け込んで、「シンプル」
恐れ入ります。。
エスニックコーディネートの中心に、さりげなくランダーをキラリと光らせても良し。
カジュアルなコーディネートにひと味の遊びとしてランダーをそえるも良し。
どんな着こなしにも見事に調和するランダー。
なんて贅沢!!
なかなかお目にかかる事のできない部類の逸品だと思います!

アルパカに会いに、ペルーへ行く・最終章

さてさて、ちょっと更新が滞ってしまいました
ただいますでにニューメキシコでございます
後半ペルー戦がどたばたしてしまい、ブログ更新の時間が取れませんでした
ひーすみません
そんな言い訳はさておき、ペルー編最終章でございます!
古都クスコはインカ帝国の都でした。
インカ帝国の石積みの技術はとても高度で、その堅牢さに、入植したスペイン人を「インカの石積みはかみそり1枚入る隙もない」と驚嘆させたほどです。
そのため、スペインの植民都市として改造されたときも、基本の土台や道などは、そのままに使われました。
そんな歴史が、こんな散歩しがいのある小道をつくるんですねー
おっと、ちょっと画像がぶれていますが、ピスコサワーの精のしわざです
小道と見たら入りたい人間としては、この雰囲気のある石畳の道を歩いているだけで大満足!!
タモさんやちいさんが散歩したら、いい番組になりますねー
しかもサイドにはこんな雰囲気のある入り口が。いいですねー
タイル製で、スペイン語と、インカ語でもあったケチュア語で看板が書かれています
そぞろ歩いていると、地元のおじちゃんが「これ見てみ、見てみ」と手招きしてくれます
行ってみるとそこには・・・
おおお、かの有名な12角の石ではありませんか!
これはインカの石積み技術を今に残す、インカ技術の頂点とも言うべき石なんです。
こんなややこしい形に削ったのも、技術を見せ付けるためなんでしょうねー
おじちゃんありがとう!!あまりにも普通にあるから、見落とすところだったよ!!
ちなみに、そのミステリアスな遺跡と、文字を持たない文化から、インカ帝国は古代文明だと思われることが多いですが、実は日本で言うと、1192作ろう、くらいの時代に成立した国家なんだそうです。
ペルーの人たちは、今でも自分たちは「インカの末裔である」と言う意識を強く持っています。
その象徴が、これ
ペルーの国民飲料、インカコーラ!
ペルーでは本家コカコーラをしのぐ、まさに売り上げNo.1飲料でございます。
普通のコーラより、ちょっと甘くて、癖がない感じ。
なんとなーく、地元のお祭りの、かき氷(レモン)の味を思い出してじんときます。
街中ではインカコーラTシャツとか売ってます。
今回は夏には間に合わないので買えませんでしたが、来年の夏には・・・
とほんのりたくらみつつ。
さてさて、仕入れのこともかかないと、遊んでいるかと思われちゃいますね。
市場を歩いていて、たまに見かけるのがこれ。
二匹並んだ、素朴な牛のやきもの。
シーサーの牛バージョンみたいなかんじです。
これ、”トリト”とよばれる、ペルーのお守り牛なんです。
牛の夫婦だとか、どっちも雄牛だとか、いろんな話があってどれが本当かわかりませんでしたが、なんだかとっても癒される素朴さ!
と、いうことで、仕入れちゃいました
ミニお守り牛!!
素朴さそのまんまに、小さくなりました
手作りの商品は、皆様のお手元までお届けするのに、いろいろなハードルを越えなくてはいけないのですが、
なんとかお店までこの子達をたどり着かせたいと思います!!
そして、もうひとつ今回イチオシなのが・・・
クスコの手織りラグ!!
おや、よく見ると、足元にお守り牛が・・・。
手作業で糸をつむぎ、
天然染料で染め上げ、
手作業で織り上げた、
完全ハンドメイドのラグです。
ちなみにこれが、科学染料で染めた、安いバージョン。これも手織りで悪くはないですが、さっきのに比べると段違いです!!
トルコのキリムなどお好きな方には、かなりおすすめです。
一枚一枚色や柄が違うので、皆様のお目にかかるのがどの子かわかりませんが、
運命の一枚に出会えますように。
そのためにはまたいろいろハードルを越えないといけませんねー
皆様のお手元に素敵な子をお届けするために、
ペルー・アメリカを問わず、仕入れスタッフ一同がんばっておりますよ!!
・・・熱烈アピールしてみました
さて、そろそろ遠くからツッコミが聞こえますね
「で、アルパカどうなったのさ!!!」
そうです、アルパカです!!
アルパカに会いに着たんです私!
アルパカ、いましたよ!!ここに!!え、見えない?おかしいなー
ここですよここ
・・・・・・・・遠っ!!
遠いし、しかも、これはアルパカよりちいさい、ビクーニャ・・・
・・・いいんです、私、ビクーニャ、好きだし。
しかし遠い・・・・・・・・(泣)
キュートなアルパカの写真を期待されてた方、ごめんなさい!!!
こ、この、つぶらな瞳に免じてお許しくださいーーー
ゆるして☆
うん、許しちゃう。
その目なら、許しちゃう!
早くこの子もお店に並べたいですねー
・・・さて、長らくお付き合いいただきましたペルー編、
今回で最後になりました。
今回私はペルーは初めてでしたが、すっかり虜になってしまいました。
古い町並み、
ミクスチャーされた独自の文化、
どこか懐かしいにおい、
ラテン的陽気で、フレンドリーな人たち。
マチュピチュだけでなく、ペルーそのものを、ぜひ一度、味わってみてください!!
それではまた。
次回は再び、ニューメキシコからお会いしましょう。

アルパカに会いにペルーへ行く4

タイトル飽きたので変えました。(勝手)
やはりあのふかふかの生き物に会わずには帰れませんからね!!
と言うことで、今日はクスコの街へ。
こんな雲より高い山の上に街があるなんて、そんなわけないじゃなーい
と、思ったら、クスコ以外にも普通に街がある・・・
人間の可能性をすごく感じますねーーー
さて、クスコクスコと言っていますが、クスコって何??と言う方のために、簡単に解説。
ペルーのあった辺りには、その昔インカ帝国というのが栄えておりました。
大航海時代真っ只中の1500年代、昨日も触れました、ピサロ提督がスペインからやってきます。
そして、インカ帝国内にあった、帝位をめぐる対立を利用して、ピサロはインカ帝国を滅ぼしたのでありました・・・

という、インカ帝国の都だったのが、ここクスコの町なんですねー
さてさてこのクスコ、標高3600メートル、富士山のてっぺん近くの高さにあります。
酸素濃度が4分の3くらいになるので、ちょっと慣らさないと、高山病になってしまいます。
高山病予防になる、といって、ホテルですすめられたのがこのお茶。

緑茶みたいでさっぱりしているこのお茶、おいしかったので3杯も飲んでしまいましたが、
このお茶、コカ茶といって、コカの葉、
いわゆるコカインの原材料なのでございます・・・
こちらではコカ茶は普通に常飲されていますし、違法でもなければ、もちろんトリップしたりすることもありません。
が、このコカ茶、日本やアメリカに持ち込むと、つかまっちゃいますので気をつけてくださいねーー
残念、おいしいのに・・・
ここで、今回ペルーでお世話になっている、Mさんが高熱&高山病でダウンし、スペイン語ができないまま街をさまようことに。
さいわい、クスコ出身のおにいさんと知り合っていたので、その人に街を案内してもらいました。
(またこれがイケメンで!!そのうち写真で紹介したいとこですわ)

クスコはリマに比べて、ぐっとローカルな田舎町といった感じ。
山に囲まれた盆地です。
インカ帝国が滅びたときに、クスコの街自体は徹底的に破壊され、その土台の上に、スペイン風の都市が立てられました。
今でも、インカ帝国の精緻な石組みの土台と、スパニッシュコロニアルの見事な融和を目にすることができます。
石畳の通りの入り口で、伝統衣装を着たおばちゃんを発見!!
にっこり手招きしているので、写真を撮ったところ、
すごい勢いで、「写真撮ったんならお金払いなさい」と要求されてしまった・・・
し、しまった、罠だった・・・恐るべし年の功・・・
しかし、おばちゃんの手元にたまらない誘惑を感じ、つい2ソル(70円くらい)払ってしまう私。
ユキちゃん;「小銭じゃなく紙幣よこせメー」
きゃー小脇からユキちゃん!!
たまらんです
布の袋に入ってるこのシチュエーションがまた・・・。
2ソル分のSMILE、頂きました!!
さてさて、ホテルに戻って熱の下がったMさんと合流し、再び仕入れの旅へ。
クスコといえば、名産品はやはりクスコの古布。
ウールを精緻に織り上げ、年月を経て古びた味わいがなんともいえない布で、
インカ文明の名残を今に伝える、南米を代表する古布です。
つむぎから全て人の手で織られたもので、同じものがひとつとしてないのも魅力。
今回の収穫をちょっとだけ紹介しちゃいます。
定番使えるショルダーバッグ旅をしたくなるバックパック旅をしたくなるたっぷりボストン
どこのお店にどんな形のどんな柄のものが行くのかは、まだまだ先のお楽しみとなりますが、
もしもこの子達をお店で見かけたら、地球の裏側から時空を超えてやってきた、彼らの旅に思いを馳せていただけると幸いです。
そして・・・
ビクーニャやアルパカには会えませんでしたが、
アルパカっ毛でできたような、キュート野良を発見!!
つい仕事を忘れ、抱っこして歩いてると、ラグ屋さんのセニョリータがよってきました。
抱っこさせて撮影。
え、絵になりすぎちゃうよ!!
このセニョリータ、なんと13歳だそう。
顔、出来上がりすぎですーーー!!
さてさて、明日はクスコ最終日。
アルパカ・ビクーニャ・リャマ・・・に、会えるのでしょうか?!
乞うご期待!!

ニューメキシコブロガー・ペルーへ行く3

さてさて、ペルー仕入れも2日目。
今まではリマの新市街にいましたが、今日は古いマーケットを求めて旧市街へ。
そう・・・
リマの旧市街と言えば・・・

そう、世界遺産・リマ歴史地区でございます!!!
これでもか!
これでもか!
とばかりに、素晴らしいスパニッシュコロニアルの建物が、そこいらじゅうに建っていて、
アンティーク大好き人間には、もうツボ!どツボ!なのです!
朝早くから行動開始したものの、狙いのお店のオープンが11時だったため、
これ幸いと仕方なく、その辺りを歩き回ることに。

これはペルーの大統領府の一部。
右下の警察のおっちゃんたち、、
「ハポネス(ジャパニーズのこと)?ハポネス?コニチハ、アリガト!」
とかフレンドリーに声かけてくれましたが、
全員がっつり銃を握ってます
ひー、普通に銃口が間近に見えるよ!!
とかいいつつ、銃を間近に記念撮影をするわたし。
いぇーい
ちなみに、高級住宅地である新市街にはまったくいなかった野良くんが、この辺りではのほほんと寝てます。
エスパニョール・のら;「この近辺は屋台が多いので、食に困ることはありませんが、新市街の辺りは、フジモリ元大統領が屋台を撤去したので、住みにくくてかなわんのですよ全く」
ふーん、そうなんですか。
個人的には、のほほんとした野良わんこがうろうろしている街が、私は好きです。
わんこ大好きなのもありますが、
そういう街はだいたい屋台が多いんですよねー
で、屋台でご飯食べてる人が落としたものとか、残した骨とか、屋台のあまりものを店主のおばちゃんがあげたりとかして、犬もあんまりおなかをすかせてなくて、
おなかをすかせてないから、むやみにイライラしてなくて、のほほんと生きてる。
で、屋台が多い街は、そんなに豊かな暮らしじゃない人が多い街がほとんどだけど、
屋台は安いから食べるには食べていけるし、行きつけの屋台でおばちゃんと仲良くなったりして、孤独なご飯を食べる人が少ない。
野良わんこがそこいらで昼寝してる街って言うのは、そういう街なような気がします。
まぁ、狂犬病とか、どんどん野良が増えちゃったりとか、いろいろ問題もあるので、一概には言えませんが・・・
さて、野良について語るのはこの辺にして、旧市街。
ここの一番のみどころ、カセドラル(大聖堂)でございます!

ここは、1500年代、スペインからやってきたフランシスコ・ピサロが、
ここに植民都市リマを築いたときに造られたという、ペルーで最も古い大聖堂。
ピサロさんのご遺体なんかもあるんだそうで・・・。ぶるぶる
このピサロさんという人、昔この大聖堂の前に銅像があったらしいんですが、ペルーでは「インカ帝国の破壊者」として反発感情を持つ人が多いので、
ペルー市民の感情を害する、として撤去されてしまったんだそうです。
複雑な歴史の舞台ですが、大聖堂の造形は、ため息が出るほど!!美しいのです

スペインの歴史が一番華やかな頃の、夢のかけらのようでした。